Photo: GETTY

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリストであるトム・モレロはレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンとしてもうライヴを行わない可能性について言及している。

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが最後に行ったライヴは2022年8月14日にマディソン・スクウェア・ガーデンで行われた公演となっている。

2022年7月の公演でザック・デ・ラ・ロッチャはアキレス腱を断裂しており、その後も北米公演は椅子に座ったまま続けたものの、2022年のヨーロッパ・ツアーと2023年の北米ツアーは中止されることとなっている。

その後、ドラマーであるブラッド・ウィルクはバンドが「もうツアーやライヴを行わない」という声明を発表している。

今回、シカゴのラジオ局「WKQX」のインタヴューに応じたトム・モレロはレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの活動が終わった可能性について語っている。

「実は皮肉なのはツアーが始まる前にアキレス腱を断裂していたのは私だったんだ」とトム・モレロは語っている。「だから、リハーサルも松葉杖で行っていた。自分としてはステージで開胸手術をしてでも公演をキャンセルするつもりはなかった。ショウは続けなければならない。だから、ザック・デ・ラ・ロッチャは調子が良くて、実現するために全員が最善を尽くしていたんだ。そして、こういうことはたまにあるけど、ザック・デ・ラ・ロッチャがアキレス腱を断裂してしまった。彼は私の回復過程を見守ってくれていたのにね。それで、アメリカ・ツアーを終えたんだけど、残念なことにその後の公演はキャンセルになってしまったんだ」

トム・モレロはザック・デ・ラ・ロッチャがアキレス腱を断裂した後も行ったニューヨークのマディソン・スクウェア・ガーデンでの5公演を振り返りながら、次のように続けている。

「自分の見方を言うと、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンというのは常に不安定な状態だったとも言えて、私たちが4枚の素晴らしいアルバムを出して、2022年にもライヴを行って、新しい世代に観てもらえたという事実は……たとえザック・デ・ラ・ロッチャが座っていた公演だとしても、あれはこれまでやったなかでも最高のレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのライヴと言えるものだったし、観客と繋がることができたんだ」

トム・モレロは次のように語っている。「マディソン・スクウェア・ガーデンでのソールド・アウトとなった5公演をやり遂げた。もしも、もうライヴがなかったとしても、幕を閉じるやり方としてはなくはないと思うんだ。でも、一方で、胸に十字を切って命をかけてもいいけど、あのリフの一つ一つ、曲に込められた意味、他にも自分が関わってきたことについては、自分の信じているものなんだ。あの音楽はすごく大切なものだし、それが物語るものも大切なものなんだ」

2023年9月、トム・モレロは米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューでレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの活動について次のように語っていた。「様子を見てみるよ。次のライヴがあったら、バンドとして発表するけど、分からないんだ。正直なところ、僕に分かるのは君と同じくらいなんだ。今は治しているところなんだよね」

トム・モレロはバンドが無期限の活動休止にあるのかと訊かれると、次のように応じている。「期限はないね。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンというのは『指輪物語』の指輪みたいなものなんだ。人を狂わせてしまう。ジャーナリストも狂わせ、音楽業界の人間も狂わせる。求められるんだ。求められるからこそ、人々は狂ってしまう。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのライヴがあってもなくても、みんなはバンドから話を聞こうとする。僕にも分からないんだ。ニュースがあったら、バンドとして共同の声明を出すよ。ニュースはないんだ」

トム・モレロはこうした主張をインタヴューで何度も繰り返していて、次のように述べている。「ツアーの後、バンドメンバーと話をしたのは人生に関することだね。説明するのは難しいんだけどね」

「みんなに伝えるニュースはないんだ。申し訳ないけどね。話の中にはイエスやノーで答えられることはなかったんだよ」

ビートルズ - フリー・アズ・ア・バード/リアル・ラヴ (日本限定盤)(SHM-CD)
Amazonで見る
価格・在庫はAmazonでご確認ください

Copyright © 2025 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ