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マドンナは世界が団結してガザの「罪のない子どもたち」を支援するべきだとして「もう時間はない」と呼びかけている。
ガザ地区の危機が深刻化する中、多くの人々が人道支援と物資のガザへの搬入を求めているが、マドンナも現地時間8月11日にインスタグラムで自身の見解を表明している。
ローマ教皇のレオ14世に宛てたメッセージの中でマドンナは次のように述べている。「教皇さま、どうかガザに行って、手遅れになる前に子どもたちに光をもたらしてください。一人の母親としてこの苦難を見ることは耐えられません」
「世界の子どもはみんなのものです」とマドンナは続けている。「あなたは入国を拒否されない唯一の人物です。こうした罪のない子どもたちを救うために人道支援の扉を完全に開く必要があります」
「もう時間はありません。どうか行くと言ってください。愛を、マドンナ」
投稿のキャプションでマドンナは息子のロッコの誕生日だったため声を上げようと思ったと説明しており、「母親として贈ることのできる最高のギフトはガザの戦闘に巻き込まれた罪のない子どもたちを救うために、みなさんにできることをやってもらうようお願いすることでした」と述べている。
マドンナは「名指ししたり、責めたり、どちらか一方の側につくつもりはない」として、ワールド・セントラル・キッチン、ウィメン・ウェイジ・ピース、ウィメン・オブ・ザ・サンといった団体に寄付することを促している。
2023年10月7日にハマスがノヴァ・ミュージック・フェスティバルでイスラエル市民を襲撃して1100人を超える人々が亡くなり、250人が人質にとられて以降、国連の人権専門家や国際連合の組織はイスラエルの軍事行動がジェノサイドに該当すると認定している。国際司法裁判所もジェノサイドという主張を認めている。
ハマスの運営する保健省によると、ガザでは2023年10月以降に6万1000人以上が亡くなったと発表されている。イスラエルはパレスチナでの状況をジェノサイドとみなすことを一貫して否定しており、戦争犯罪に加担していないと主張している。
10月9日、イスラエル政権がガザ市の完全掌握を目指す地上攻撃を承認したことを受けて、多くのミュージシャンが見解を表明しており、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリストであるトム・モレロはイスラエル政府によるガザでの軍事行動を批判して、「子どもを殺害するのは止めてくれ」と述べている。
また、U2はイスラエルとパレスチナの紛争について声明を発表して、ボノはベンヤミン・ネタニヤフ政権の軍事行動について「今や未知の領域のように感じられる」と述べている。
一方、ブラーのフロントマンであるデーモン・アルバーンもガザで起こっていることについて「ジェノサイド」と評して、「パレスチナの人々の存在を否定することはできない」と語っている。
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