
Photo: Big Brother Recordings
オアシスは2009年にエディンバラのマレーフィールド・スタジアムで行ったライヴが過去20年間で「最も地面を揺らした」コンサートに選ばれている。
この調査は英国地質調査所の地震データ解析によるもので、オアシスが解散前の2009年に行ったコンサートはファンのダンスやジャンプによって215.06キロワットのサージを引き起こしたという。この数字は2位にランクインしたレッド・ホット・チリ・ペッパーズが2004年に行ったライヴや、テイラー・スウィフトやキングス・オブ・レオンの公演を上回るものとなっている。
この地震エネルギーの出力はバンドや観客の音量とは関係なく、むしろ音楽に合わせてジャンプしたり踊ったりするファンの動きに起因しており、ジャンプの高さや観客の体重も影響している可能性があるという。
英国地質調査所の地震学者であるカラム・ハリソンは次のように述べている。「2009年、オアシスのファンが発した地震信号はピーク時には215キロワットの群衆エネルギーを示しました。これは『ビィ・ヒア・ナウ』のアルバム・ジャケットに登場するスクーター30台分の電力になります」
「全国に設置されたセンサーのネットワークは人間には検知できないかもしれない何マイルも離れた場所からの地盤変動を検知できるほど感度が高く、また、地震発生時の正確な時刻を記録できるほど精巧なものです」
「ピークのエネルギーは、2009年6月のあの夜、午後8時30分頃に記録されました。これは、バンドが初めてステージに上がり、“Rock ‘N’ Roll Star”を演奏した時間と一致しており、地震の音楽チャートのトップにこれほどふさわしいものもないでしょう」
カラム・ハリソンは次のように続けている。「今回は20年ほどしか遡っていませんが、地質学的プロセスは人間が理解するのが難しいほど広大な時間スケールで起こります」
「歴史的な地震への理解を深めることは、全国の地震リスクを理解し軽減するため、英国地質調査所の重要な研究の一環です」
オアシスの再結成公演は同じくエディンバラのマレーフィールド・スタジアムで8月8日から3公演が行われるが、2009年を上回る記録が生まれるかと訊かれたカラム・ハリソンは次のように答えている。「主な要因はどれだけ観客が熱狂するかでしょう。音楽に合わせてジャンプするなら、どれくらい高く、どれくらいの速さでジャンプするかにかかっています」
オアシスは現地時間8月2日にロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われた公演で男性が転落死したことも明らかになっている。
オアシスは声明で事件について聞いて「ショックを受けて悲しんでいます」と述べている。「オアシスは犠牲者の御家族と友人に心からのお悔やみを申し上げます」
ウェンブリー・スタジアムのスポークスパーソンは『NME』に次のように語っている。「ウェンブリー・スタジアムは非常に高い安全と健康の基準で運営されており、観客とスタッフの安全に関する法的要件を完全に満たしています。また、ISO 45001規格の認証を取得して、準拠しています。イベント主催者、地方自治体、運動場安全当局、警察を含むイベント開催に関わるすべての関係者と緊密に連携し、会場に来場する人や会場で働く人全員のために、高い安全基準、セキュリティ、サービスを備えたイベントを開催しています」
「40代の男性が転落と見られる負傷で発見されました」と警察は声明で述べている。「残念なことに現場で亡くなったことが宣告されました。スタジアムは混雑しており、多くの人が事件を目撃しているのではないか、もしく故意にせよ無作為にかかわらず、携帯電話の動画で撮影されているのではないか、と考えています。何が起こったかの手がかりをお持ちの方は101番まで御連絡ください」
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