
Photo: Big Brother Recordings
オアシスはマンチェスター公演で警備員にぶつかられたことでライヴをまったく観られなかった人物について報じられている。
オアシスは再結成公演でマンチェスターのヒートン・パークで5公演を行っている。3公演目となった7月16日、34歳のジョエル・ガーナーは門に乱入してきたファンを締め出そうとしていた警備員にぶつかられて意識を失い、全公演を見逃すことになったという。
『メトロ』紙によれば、ジョエル・ガーナーは兄妹のエヴィ、他3人と場内のバーに向かっていたという。
「5人から7人の警備員が全力疾走で、門を飛び越えた男の後を追っていました」とエヴィは語っている。「大きな衝突があり、警備員は柵を飛び越えた男とジョエルにぶつかりました」
ジョエル・ガーナーは意識を失った後、発作を起こし、医療センターに緊急搬送され、その後病院に搬送されたという。
「警備員が私のボーイフレンドに『フェンスを飛び越えたのか? それとも、巻き添え?』と言ってきました」とエヴィは続けている。「自分が押し倒した人について何という言い方なの!と思いました。それで立ち去ってしまって、全員いなくなったのです。まるで邪魔者などお構いなしに、相手をつかまえようとしているようでした」
ジョエル・ガーナーのCTスキャンは異常なく、その日の午前4時に退院したが、5人全員がコンサートを見逃すことになったという。
「オアシスを観られなかったことが悔しくてたまりません」とジョエル・ガーナーは語っている。「素晴らしい時間を楽しみにしていただけで、文字通り15分も経たないうちに地獄に行くことになりました。ちょっとした騒ぎがあって、気がつくと誰かにぶつかられて、倒れることになりました。無事だったことは有り難いと思いますが、5人で700ポンドもチケットに使ったんです。一つもバンドを観ることはできませんでした」
ヒートン・パークの公演ではチケットのないファンが塀を飛び越えようとして、その中には逮捕された者もいる。また、地元のパブに集まって演奏を聴いたり、近くの「ギャラガー・ヒル」と呼ばれる高台で公演を遠くのスクリーンで観ようとした人たちもいた。最終的にこの「ギャラガー・ヒル」もフェンスで閉鎖されることとなっている。
また、オアシスはマンチェスター公演の収益が地元のライヴハウスを援助する資金として使われることが明らかになっている。市議会はイベントのために市の公演を貸し出したことや主要会場から支払われる事業税を徴収したことで大きな収益を得ており、その結果、25万ポンド(約5000万円)が地元のライヴハウスにあてられることが明らかになっている。
一方、オアシスは現地時間8月2日にロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われた公演で男性が転落死したことが明らかになっている。
Copyright © 2025 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.




