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ザ・フーのロジャー・ダルトリーは予定されているフェアウェル・ツアーをやり遂げられるかどうかは「不安」だとして、「病気になる可能性がある」と語っている。

ザ・フーは今月からアメリカでフェアウェル・ツアーを行うことが決定している。1971年発表の『フーズ・ネクスト』に収録の“The Song is Over”にちなんで「ザ・ソング・イズ・オーヴァー・ノース・アメリカ・フェアウェル・ツアー」と名付けられたツアーはザ・フーの貴重な品々も展示された記者会見で発表されている。

16公演に及ぶツアーは8月16日にフロリダのアメラント・バック・アリーナで開催される公演から始まり、9月28日にラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催される公演で締めくくられる予定となっている。

今回、ロジャー・ダルトリーはフェアウェル・ツアーについて語るなかで、健康上の懸念からツアーを最後までやり遂げられないのではないかと恐れていると述べている。

ロジャー・ダルトリーは『ザ・タイムズ』紙にライヴは「過酷」だとして、声に問題が生じたり、以前患った髄膜炎のせいでライブを完遂できないことがないように願っていると語っている。

「過酷なんだ。週に6日、毎晩3時間もザ・フーの曲を歌っていた時は大半のサッカー選手以上に懸命に働いていたと思う」とロジャー・ダルトリーは語っている。

「来年で82歳だからね。幸運なことに声は相変わらずいい感じだけどね。同じキーで歌えるし、今も声はしっかり出ている。でも、10月になっても、それが続いているかどうかは言えない。大部分が衰えていっているからね。やり遂げられることを願っているよ」

ロジャー・ダルトリーは9年前に髄膜炎を患ったことで長期の影響が残り、体温調節や高温下でのパフォーマンスが依然として困難だとも述べている。

「かなりダメージを受けたんだ。体内温度の感覚がめちゃくちゃになっていて、24度以上の場所で歌い始めると、汗が噴き出して、体内の塩分が奪われてしまうんだよ」とロジャー・ダルトリーは語っている。「病気になる可能性があると思っているし、正直言って、ツアーを最後までやり遂げられるかどうかは不安なんだ」

インタヴューでロジャー・ダルトリーはツアーの最終公演がザ・フーにとって最後のライヴになるかどうかについても触れている。「ツアーで僕たちを観られるのは間違いなくこれが最後になる。単発のコンサートをまたやるかどうかは分からない。ザ・フーというのは私にとって得体の知れないものだからね」

ロジャー・ダルトリーは今年5月のツアー発表時にアメリカでツアーをやる理由について次のように説明している。「長年に及ぶアメリカの観客のあたたかさは自分にとってインスピレーションとなり、初めてロックのレコードをラジオで聴いた瞬間の観客を思い出させてくれます。それは音楽という自由でした。ロックは私たちの世代に反抗の感覚を与えてくれました。私にとってアメリカはずっと偉大な存在でした」

「文化の違いが自分には大きなインパクトを与えました。そこは可能性の国でした。ザ・フーとしてツアーをしてきた人生の大きなパートを終わらせることは簡単なことではありませんでした。来てくれると有り難いですし、最後に会えることを楽しみにしています」とピート・タウンゼントは続けている。

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