
Photo: Clemente Ruiz/Press
システム・オブ・ア・ダウンのドラマーであるジョン・ドルマヤンはバンドのニューアルバム制作に役立つ「秘訣」を明かしている。
システム・オブ・ア・ダウンは2005年にリリースされた2枚のアルバム『メズマライズ』と『ヒプノタイズ』以来、アルバムをリリースしていない。2011年に活動休止を終えて以来、断続的にツアーを行っており、2025年には北米と南米で公演を行っている。しかし、過去20年間でリリースしたシングルは2020年発表の“Protect the Land”と“Genocidal Humanoidz”の2曲だけとなっている。
今回、ドラマーのジョン・ドルマヤンは新作がリリースされる可能性について語り、制作を軌道に乗せる秘訣を明かしている。
「ダロン・マラキアンにアルバムを完成させる秘訣を教えたんだ。『自分の曲は最後に持ってこい』とね」とジョン・ドルマヤンはソナ・オグネシアンのポッドキャストで語っている。
「これまでレコーディングに入る時はダロン・マラキアンが曲を持ってきていた。曲がたくさんあるからね。それらは本当に考え抜かれたもので、ほぼ完成しているんだよ。だから、彼にアドバイスを伝えたんだ。なんでサージ・タンキアンに『まず曲を持ってきてくれ。そのアイディアを検討してみるよ』と言わないんだ?ってね。そこからシャヴォ・オダジアンがアイディアを持ち込んで、最後にダロン・マラキアンがアイディアを持ってくればいいんだ」
ジョン・ドルマヤンはこれが「自分の曲よりも人の曲を気にかけることで、人の曲を優先させる」こととなり、「和解の糸口になる」と語っている。
ジョン・ドルマヤンはダロン・マラキアンのソングライティング、サージ・タンキアンの歌詞、そしてシャヴォ・オダジアンのリフは、バンドが「たくさんの強みを持っている」ことの証明だが、その力を最大限に活かす唯一の方法は「全員に時間を与え、最後の段階では与えない」ことだと述べている。
「最後にしてしまうと、その人の貢献が軽視されてしまって、後からそう感じることになるんだ」とジョン・ドルマヤンは語っている。「だから、ダロン・マラキアンに最後に持ってくるように言ったんだ。彼の曲は素晴らしいからね」
アルバム制作の理想的な状況についてジョン・ドルマヤンは2027年に「6ヶ月間を押さえて」、メンバーの家で「ルールなし」で「持ち込める曲数やかける期間の制限は一切なし」で曲作りをしたいと語っている。
今年1月、ベーシストのシャヴォ・オダジアンはシステム・オブ・ア・ダウンとしての新作について自身の見解を語っている。
「常に話はしているんだ。でも、実現するかは分からない。もしも実現するとしたら、美しくなければならないし、素晴らしいものではなければならないとは思うよ」とシャヴォ・オダジアンはエディ・トランクに語っている。
「約束はできない。僕らも何も発言してこなかった。プレッシャーもないしね。『とりあえずライヴをやってみて、様子を見てみよう』という感じなんだ。実際、今年はすごい多くのライヴをやるんだ。過去7年間を合わせた以上のライヴをやることになる。だから、まずそれをやってみて、どうなるか見てみるよ」
今年2月、ダロン・マラキアンはニュー・アルバムの見通しについて「自分がそれをどれだけ望んでいるかももう分からない」と語っている。リック・ルービンに対してダロン・マラキアンは次のように語っている。「音源を出し続けていたら、バンドの進化が見られてよかったんだろうけどさ。今、アルバムを出しても、前とはかけ離れたものになると思う。自分にとってはストーリーの続きじゃないんだ」
ダロン・マラキアンは昔はバンドと共に「新しい物語」を始めることが「自分のやりたいことだったかもしれない」が、今は違うと続けている。「自分がそれをどれだけ望んでいるかももう分からないんだ。こんなことを言ったら、みんなが喜ばないことは分かっている。けれど、10年前と同じ場所にはもういないんだ」
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