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ザ・フーはフェアウェル・ツアーのセットリストがプレイリストとして公開されている。
ザ・フーのフロントマンであるロジャー・ダルトリーとギタリストのピート・タウンゼントは今年5月にロンドンのピカデリーにあるアイコニック・イメージズ・ギャラリーで記者会見を開いて、このツアーを発表している。発表では今回のツアーは輝かしい60年に及ぶキャリアを締めくくるものとされている。
1971年発表の『フーズ・ネクスト』に収録の“The Song is Over”にちなんでツアーは「ザ・ソング・イズ・オーヴァー」と名付けられている。
今回、8月16日から始まる最後の北米ツアーに先立って、7月20日と22日にイタリアで2公演が行われており、レーベルによってそのプレイリストが公開されている。
「2025年の『ザ・ソング・イズ・オーヴァー』ツアーは歴史的なもので、北米のザ・フーのファンたちと時代を超えた繋がりを対面で祝う最後の機会になります。ノスタルジアを捨て、本物のロックの瞬間を何度も届けてきたバンドの能力をずっとみなさんは評価してきてくれました」とツアーの説明文には記されている。
「60年代前半のミュージシャンは誰もがアメリカのチャートで大成功を収めることを夢見ていました。ザ・フーで言えば、その夢は1967年に現実となり、私たちの人生は永遠に変わることとなりました」とロジャー・ダルトリーは語っている。「長年に及ぶアメリカの観客のあたたかさは自分にとってインスピレーションとなり、初めてロックのレコードをラジオで聴いた瞬間の観客を思い出させてくれます。それは音楽という自由でした。ロックは私たちの世代に反抗の感覚を与えてくれました。私にとってアメリカはずっと偉大な存在でした」
「文化の違いが自分には大きなインパクトを与えました。そこは可能性の国でした。ザ・フーとしてツアーをしてきた人生の大きなパートを終わらせることは簡単なことではありませんでした。来てくれると有り難いですし、最後に会えることを楽しみにしています」とピート・タウンゼントは語っている。「すべての良いものには終わりが来ます。つらいことですが、アメリカやカナダの観客に演奏するのはいつも素晴らしい体験でした。そうした観客との繋がりは1967年から始まったもので、当時はヒッピーがマリファナを吸い、毛布を被って座り、深く耳を傾けていました。音楽はどこでも通用するもので、みんな一緒だと感じました」
「今はロジャーと私が亡くなったキース・ムーンやジョン・エントウィッスルや長年のファンを代表して、ザ・フーという旗を掲げています。その道中は常に楽しいというわけにはいきませんでしたが、自分にできる最高の仕事でした。何度も戻ってくる度に新しいファンや新しいエネルギーに出会いました」
ピート・タウンゼントは次のように続けている。「ロジャーと私は年齢にもかかわらず、いい状態にあり、熱心なファンのために、そして願わくば、この57年間見逃してきたものを見るために飛び込んでくる新しいファンのために、この愛すべき別れに全力を注ぎたいと思っています。このツアーは素晴らしい思い出と愛と笑いに満ちたものになるでしょう。ぜひ参加してください」
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