モリッシーはロンドン市長選に立候補する提案を受けてロンドンに招かれたことが明らかになっている。
モリッシーは自身のサイト「トゥルー・トゥー・ユー」で、次期市長選のために動物福祉党に入党するようオファーされていると明かした。
投稿では、出馬のために330人の支持者の署名が必要だとしており、ザ・スミスのフロントマンでもある彼は「この戦いをとても真摯に考えている」と続けている。
モリッシーからの長文の投稿はこちら。
「動物愛護の団体は単なる存続のために存続していてはダメだ。英国の動物たちに課せられた地獄のような時代遅れの社会的不正に対しては行政の声が必要なんだ。だって、当然動物たちは言葉で訴えられないし、一方で数多くの思慮深い市民たちは誰も何もできないこの問題をすごく気にかけているじゃないか。動物愛護の活動家たちが訴えたいことは、ものすごく言う価値も聴く価値もあることなんだ。でも、僕らは政府が市民を啓蒙するのをただ座って待っていればいいってわけじゃない。酪農農家の偽善による災いをこれ以上続けてはならない。その甚大な影響ときたら最悪だからね。牧場と屠殺場の動物たちは必死に生きようとしているのに、生きたまま、包丁の刃の下で身動きできずにバラバラに引き裂かれる。どんな結果もこの状況を正当化なんてできない。僕らはこれが起こってしまう社会に生きていて幸せとは言えない。このように無慈悲な社会は滅亡するだけだ。屠殺場は現存するナチスの強制収容所のようなもので、もし君が牛乳を飲む人なら、君は虐待のシステムを容認してるってことになる。人間の屠殺なんて存在しないし、もしそれが存在するって信じてるなら、自分で体験してみたら? 動物連続屠殺犯のジェイミー・オリヴァーが『キッド・ミート(仔ヤギ肉)』をあんなに情熱をつぎ込んで人間の食事に加えたのなら、彼は自分のキッド(子供)を人々に消費してくれと差し出すんじゃないか? もしそうしないなら、それは何でだ? なぜ動物に対してあんなに残酷になれるんだ? どんな憎悪が彼らを駆り立てているんだ? 食肉業界は、結局のところ、地球のことも、気候変動のことも、動物のことも、人間の健康のことも思いやってない。これは悪魔的に仕込まれた世界で一番の問題なんだ。おまけにどんな政治的な論争でも、この問題は押さえ込まれてしまっていて、もし触れられたとしても、その重要性を強調するだけ。屠殺場は僕らの誰もが安全じゃないっていうことを雄弁に示してくれている。食肉製造が気候や環境、草原、森林、湖沼、河川、海洋、大気そして宇宙に及ぼすゾッとするような影響を調査してみてほしい。目ん玉が飛び出るさ。これ以上に大きな地球的悲劇は発明できないだろう。動物に対する社会正義を要求なんていうレべルじゃない。僕らはただ、人間たちに合理的に親身に考えてほしいと頼んでいるだけだから。キツネ狩りや野鳥狩りができないことで、ザクセン=コーブルク=ゴータ家はやることがなくなるだろうけど」
熱烈な動物愛護家のモリッシーは、2014年にPETAと組んで養豚場についてのアニメを制作している。PETAとアニメーターのアンナ・サンダースが作ったこのビデオでは、ナゲットという名前のヒヨコが酪農農家で生まれ、屠殺されるのだが、逃げ出してお母さんに再会するという夢を抱き続けるというストーリーが展開される。サウンドトラックとしてモリッシーの1992年の楽曲“I Know It’s Gonna Happen Someday”が使われている。
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