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ブライアン・ウィルソンは死因が明らかになっている。

ブライアン・ウィルソンは6月11日に亡くなったことが遺族によって発表されている。享年82歳だった。「愛する父のブライアン・ウィルソンが亡くなったことを発表することに胸を痛めています」と遺族は述べている。「今は言葉を失っています」

今回、死因が明らかになっており、『TMZ』が入手した死亡診断書によれば、主な死因は呼吸停止となっており、敗血症と膀胱炎も要因として挙げられている。他にも死亡診断書にはブライアン・ウィルソンが抱えていた神経変性疾患、睡眠時無呼吸症候群、慢性呼吸不全、慢性腎臓病などの病名も記されている。

呼吸停止は心臓がまだ鼓動しているにもかかわらず、肺が機能しなくなり、酸素を摂取できなくなった状態を指す。

昨年、ブライアン・ウィルソンは認知症と診断されたことが報じられ、家族や近い友人によって自分の面倒を見ることができないということで保佐人の下に置かれることとなっていた。昨年1月、妻でマネージャーを務めてきたメリンダ・レッドベターが亡くなっており、彼女はブライアン・ウィルソンの健康状態の悪化に伴い、彼の介護者として身の回りの世話を行っていた。ブライアン・ウィルソンは生涯にわたって精神疾患を抱えており、1964年には神経衰弱に陥り、ザ・ビーチ・ボーイズの通常のツアーから退き、作曲とプロデュースに専念することとなっていた。

米『ローリング・ストーン』誌に対してブライアン・ウィルソンの長年のマネージャーであるジーン・シーヴァースは声明で次のように述べている。「ブライアン・ウィルソンはその音楽、精神、強靭さを通して世界に多くのものを与えてきました。彼は素敵で、優しい魂の持ち主であると同時に手強い競合者でもありました。彼のような人は二度と現れないでしょう。神はブライアン・ウィルソンを生み出したことで既成概念を覆してみせました。クリエイティヴ面で天才であるだけでなく、彼は私の知る中でも最も知的で愉快な人でもありました。彼の愛のメッセージはその音楽を通して永遠に生き続けるでしょう」

ブライアン・ウィルソンは作曲、プロダクション、テクスチャーに関する見事な才能と実験的なアプローチによってポップ・ミュージックが達成し得るパラメーターを変えた現代音楽の天才の一人として知られてきた。

ポール・マッカートニー、エルトン・ジョン、スティング、ブルース・スプリングスティーン、グリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロングらは訃報を受けて追悼の意を表している。

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