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ボブ・ディランが書き溜めた6000通にのぼる私的文書を集めたコレクションが、オクラホマ州タルサ大学に所蔵されることが明らかになっている。

この中には長い間存在が噂されていたものや、滅多に公開されなかったものなども含まれており、このほどタルサ大学がこのコレクションの研究を進めるという。

『ニューヨーク・タイムズ』紙は、コレクションが大学とジョージ・カイザー・ファミリー財団によって、およそ1500万ドルから2000万ドルで購入されたと伝えている。

非常に高額な購入金額となったが、ノートや手紙、映像、レコーディング、写真などのお宝とも呼べるこのコレクションは、ボブ・ディランをアメリカの文化的芸術作品を生み出してきた重要人物とみなしている専門家たちの研究に、今までにない光をもたらすであろうと期待されている。さらに、このコレクションはアメリカ先住民族の芸術品や独立宣言書の貴重な複写と一緒に所蔵される予定だという。

また『ニューヨーク・タイムズ』紙によれば、コレクションには1978年にバーブラ・ストライサンドがボブ・ディランに送った手紙も含まれており、その中には花のお礼と併せて、今後一緒にレコードを作ろうということが冗談めかして書かれていたという。

コレクションの中には長く神話化されていたノートも含まれており、そこには1975年のアルバム『血の轍』の収録曲のために書き下ろした歌詞が書かれている。それだけではなく、同時期に書かれたノートがさらに2冊存在するということも判明した。

また、コレクションはボブ・ディランの初期の作品にも遡っている。学者らは彼の作品の創作過程や、それが彼の人生の中でどう発展していったかについて、新しい発見ができることを期待している。彼の作品のいくつかは40ページにわたる編集を経て制作されているものもあり、すべての文書を丹念に調べることが求められる。

74歳となったボブ・ディランは声明の中で、コレクションが自身の尊敬する人物である(そしてオクラホマ出身である)ウディ・ガスリーの作品とともに所蔵されるのは嬉しいことであると述べている。「僕にとってはすごく意味のあることだし、名誉だよ」

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