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ファイア・フェスティバル2はソーシャル・メディアで開催を発表したが、メキシコの観光局は「存在を把握していない」とする声明を発表している。
主催者のビリー・マクファーランドは先月ファイア・フェスティバル2が5月30日から6月2日にわたってメキシコのムヘーレス島で開催されることを発表している。チケットは1400ドル(約20万8000円)から25000ドル(約370万円)という価格帯となっていて、110万ドル(約1億6000万円)のプレミアム・パッケージも存在する。
しかし、地元当局と観光局はフェスティバルは存在していないという見解を発表している。ムヘーレス島の観光総局のエドガー・ガスカは『ガーディアン』紙に次のように語っている。「私たちはこのイベントについてまったく知りませんし、この件に関していかなる人物や企業とも連絡をもらっていません。私たちにとっては存在を把握していないイベントなのです」
開催を知った時、エドガー・ガスカは観光フェアのためにコロンビアのボゴタにいたとのことで、キンタナ・ロー州の観光局やファイア・フェスティバル2に掲載されているホテルとも話をしたが、イベントから連絡はなかったことを確認している。
『ガーディアン』紙はファイア・フェスティバル2のウェブサイトに宿泊施設として掲載されているラグジュアリー・ホテルであるインプレッション・イスラ・ムヘーレスに問い合わせたところ、「イベントに関するいかなる連絡も問い合わせも受けていない」として、調査中だと述べている。
「主催者は当局に連絡することをしていません」とエドガー・ガスカは語っている。「極めて不思議なことです。イベント、ましてや大規模なイベントを開催するのであれば自治体の許可が必要となることはどんなマネージャーでも知っていることです」
「彼らはまず発表してみて反応を見てから途中で許可を求めようと考えたのではないかと思っています。ちょっと浅はかな考えですよね」
先週、ファイア・フェスティバル2は今年の「復活」に向けて日程、会場、チケット概要について発表している。
フェスティバルについては「メキシコのカリブ海への3日間の逃避行で、日中はお気に入りのタレントと探検をして、夜は音楽でお祝いをすべく集まりましょう」と評されている。
ファイア・フェスティバル2について出演する音楽アクトは現時点で発表されていない。2017年の際にはブリンク182、メジャー・レイザー、ディスクロージャー、ミーゴス、プシャ・T、タイガらが出演すると発表されていた。
ビリー・マクファーランドが8年前に企画した無謀なファイア・フェスティバルはバハマのプライベート・ビーチで2週末にわたって開催される予定だったが、参加者が現場に到着した途端、不十分な環境と食料と水の不足で、現実はまったく違う状況であることが明らかになっている。その模様はネットフリックスで『FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー』というドキュメンタリーとして配信されている。
ビリー・マクファーランドは複数の詐欺罪を認めることで2022年に釈放されている。
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