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Photo: GETTY
ジョージ・ハリスンは1963年に残したトーストの欠片が売却されている。
ジョージ・ハリスンがのこしたパンの皮は当時15歳だったスー・ホートンが保管していたものとなっている。『デイリー・エクスプレス』によれば、彼女はスクラップブックのページに「ジョージの朝食の残り。1963年8月2日」というメモと一緒にパンの欠片を保存していたという。
1963年8月2日という日付はザ・ビートルズが7週間に及ぶツアーを経て、リヴァプールに戻ってきたタイミングとなっている。
『ニューヨーク・ポスト』紙はスー・ホートンがジョージ・ハリスンの家族と親しくなり、ジョージ・ハリスンの家を訪問した際にジョージ・ハリスンの皿から残っていたものを持ち帰ったと報じている。
スー・ホートンのスクラップブックにはベッドの下にあった毛布やジーンズの糸など、ジョージ・ハリスンにまつわる様々な一品が保管されている。
このパンの欠片はスー・ホートンが自宅の修繕費を捻出するためにスクラップブックをオークションに出品した1992年に1600ドルで落札されていた。今回、パンの欠片は持ち主が変わったことが明らかになっている。
購入したのは音楽にまつわる品々の収集家であるジョセフ・オドネルだが、購入額は一般には発表されていない。しかし、このパンの欠片は博物館仕様のUVカットガラスで額装され、保存されてきたと語っている。
「奇想天外でありながら歴史的な素晴らしい物語で、友人や収集家、ザ・ビートルズのファン仲間に語り続けたい物語です」とジョセフ・オドネルは『デイリー・エクスプレス』紙に語っている。
『ニューヨーク・ポスト』紙はこのトーストの破片がザ・ビートルズの他のメンバーにも伝わり、メンバーたちの内輪ネタになっていたことを紹介している。
例えば、1992年にジョージ・ハリスンは『ヴォックス』のインタヴューでパンが自分のものではないと冗談ながらに主張している。「トーストは全部食べたよ。一切残してなんかいないんだ」
1999年、ポール・マッカートニーも『デル・シュピーゲル』誌で朝食を食べ終わらないと、子どもたちにからかわれると語っている。子どもたちはパンの残りが40000ドルで売れると言ってくるという。「『父さん、パンを全部食べ終わらなくてもいいわ』とか、『卵半分がほしいの? テーブルを片付けちゃおう』とかって言ってくるんだ」
ジョージ・ハリスンは2001年11月に肺ガンとの闘病の末に亡くなっている。享年58歳だった。
一方、ポール・マッカートニーは『ウイングス:ザ・ストーリー・オブ・ア・バンド・オン・ザ・ラン』という書籍が刊行されることが決定している。
11月4日に刊行される本書はポール・マッカートニーがザ・ビートルズの巨大な成功の後、1971年にリンダ・マッカートニー、デニー・レインと共に結成したウイングスについて語られたものになるという。
「20世紀後半のサウンドトラックを形成することになった楽曲、コラボレーション、パフォーマンスを熱狂的かつ立体的に称賛していく」と説明されている本書はポール・マッカートニーをはじめとするバンド周辺の主要人物による50万語以上のインタヴューが掲載される。
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