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Photo: GETTY
プロスケーターのトニー・ホークはニルヴァーナのライヴを観た時のことを振り返りながら、カート・コバーンが孫に会えないことへの思いを綴っている。
トニー・ホークは1991年にニルヴァーナのライヴを観ており、その後、昨年9月にトニー・ホークの息子であるライリー・ホークと、カート・コバーンとコートニー・ラヴの娘であるフランシス・ビーン・コバーンの間には子どもが生まれている。
今回、トニー・ホークはニルヴァーナのヒューストン公演の1991年のチケットの半券を見つけたことで、バンドを観たことで「自分を変えた」体験について振り返っている。
トニー・ホークはインスタグラムのストーリーで1991年のライヴについて次のように述べている。「1991年にヒューストン・スケートパークで行われたシャット・アップ・アンド・スケートのイベントから、このコンサートに直行したんだ。ライヴ・ミュージックとしてあり得る限りで自分を変えた体験だった。あの晩、僕らはみんな貴重でパワフルなものを体験した。世界は同じものではなくなったんだ」
トニー・ホークは次のように続けている。「カート・コバーンがいたらよかったのに。そうすれば、娘が素晴らしい女性になったのを見ることができた。献身的で思いやりのある夫にも会って、驚くべき孫を抱っこすることができたのに」
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カート・コバーンが亡くなった時は1歳だったフランシス・ビーン・コバーンはライリー・ホークと結婚した1年後となる昨年9月にローニン・ウォーカー・コバーン・ホークを出産している。
昨年、フランシス・ビーン・コバーンはカート・コバーンの死から30年を迎えたことを受けて次のように述べている。「父のことを覚えていたらよかったのに。その声の抑揚、どれだけコーヒーを好きだったか、寝る時に絵本を読んでもらった後に寝ている感じを知りたかった。蒸し暑いワシントン州の夏に父は私と一緒にオタマジャクシを捕まえてくれただろうか、キャメルライトやストロベリー味のネスクイック(父のお気に入りだったと聞いています)の香りがしただろうか、といつも考えていました」
「一方で、人生がどれだけかけがえのないものかを理解する上で近道と言える深い知恵があるとも言えます。彼は誰かを失うという生きた経験を通じてのみ得られる死の教訓を授けてくれました。思いやりと優しさをもって、心を開いて自分自身と周囲の人々を愛するとき、私たちのこの時間はより意義深いものになると分からせてくれたことは恩恵でした」
フランシス・ビーン・コバーンは父親が子供だった頃の写真も投稿しており、父親が彼女が生まれる前に書いた手紙に触れて、投稿を次のように締めくくっている。「手紙の最後の行には『君がどこに行こうと、私がどこに行こうと、私は君と共にある』と書かれていました。彼はこの約束を守り続けています。いろんな形で彼は存在しているからです。曲を聴いたり、その似た手を通して、その瞬間、私は父と少しの時間を過ごすことができ、超越的な感じがします。亡くした人たちとともに生きることはどんな感じだっただろうかと考えたことのある人たちへ、今日はみなさんのことを思っています。私たちの悲しみが意味するものは同じなのです」
ニルヴァーナのクリス・ノヴォゼリック、デイヴ・グロール、パット・スメアは先月開催されたチャリティ・コンサート「ファイアーエイド」でセイント・ヴィンセント、キム・ゴードン、ジョーン・ジェット、ヴァイオレット・グロールをヴォーカルに迎えて再結成を果たしている。また、『サタデー・ナイト・ライヴ』の50周年記念番組『ザ・ホームカミング・コンサート』ではポスト・マローンをヴォーカルに迎えて、“Smells Like Teen Spirit”を披露している。
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