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Photo: GETTY
ジョン・ライドンは『NME』のインタヴューでレディー・ガガとテイラー・スウィフトに関する今の見解を語っている。
セックス・ピストルズとパブリック・イメージ・リミテッドのフロントマンを務めてきたジョン・ライドンは『NME』の連載「ダズ・ロックンロール・キル・ブレインセルズ?」でキャリアで最も印象的な出来事の数々を振り返っている。
ジョン・ライドンはアイドルズ、フォンテインズD.C.、ボブ・ヴィランといった最近のパンク・バンドをチェックしているかという質問に「意味がないからな」として次のように続けている。「そういった人たちを全部チェックしなければいけない責任もないしね」
レディー・ガガをかつて支持していると発言したことについてジョン・ライドンは次のように続けている。「レディー・ガガは重層的で、質感のあるプレゼンテーションだった。デヴィッド・ボウイの時代は、ポップ・ミュージックの最高峰だったからね。でも、彼女のやっていることは『ビザロ・ワールド』になってしまった。彼女は映画に出ているだろ。彼女のことは人間として好きじゃない。健全なものを反映しているとは思えない。魂が感じられない。気持ちが感じられないよ。残念に見えるね。別の側面があればいいのにね」
ジョン・ライドンはテイラー・スウィフトの全方位的な人気についてもコメントしている。「彼女はものすごく退屈だね。アメリカにはあの種のシンガーの歴史があるんだ。ポップなティーンエイジのトリヴィア的なものだ。彼女のやっていることはあまりに入り組んでいて、ファン層を苛立たせないことに囚われているんだ。くだらないね」
「まったくバカげているよ。行き場がないだろ。ひどい社交ドレスのようなものになってしまった。彼女もラスベガスに行き着くことになるんじゃないかな。残された場所はそこしかないし、未来はないだろ?」
ジョン・ライドンは『NME』のインタヴューでフランク・カーターを迎えて復活したセックス・ピストルズについて「カラオケ」とも評している。
「可愛そうなことだよな。彼は何に手を出したのか分かっているのかな? 彼にとってはいいことだろうね。すごく素晴らしいチャンスだよ。でも、その裏にはもっとダークなこともある」
「その意図には悪意とも言えそうなものがある。それにカラオケだしね。そういうことになるんじゃないかな。しかし、あのバンドの三ばか大将は新曲を書くのに何年かかっているんだ? それを聴いてみたいけどね」
また、ジョン・ライドンはダフト・パンクからスタジオで一緒に仕事をしないかと声をかけられたが、「雰囲気が合わなかった」と語っている。
「あまりにもスタジオ的なギミックっぽい感じがしたんだ。“Open Up”を一緒にレコーディングしたレフトフィールドのような楽しさはまったくなかった。ああいうのが好きなんだよ。ダフト・パンクはテクノになろうとしている感情を表に出さない真面目そうな人たちだった。ヘルメットを被ってライヴ・パフォーマンスをするような連中は好きじゃないんだ(笑)」
ジョン・ライドンはパブリック・イメージ・リミテッドの「ディス・イズ・ノット・ザ・ラスト・ツアー」や取り組んでいる新曲が妻を失った悲しみに対処する手助けになっているとも語っている。ジョン・ライドンは2023年4月に44年連れ添ったノラ・フォースターをアルツハイマー病で亡くしている。
「家を出なきゃいけない。悲しみにひたるのはもう充分だ。もちろん、逃れようと思っても避けられないことだけどね。悲しみが降り掛かってくるのを止めることはできない。でも、もう充分なんだよ」
新曲に与えている影響についてジョン・ライドンは次のように続けている。「悲しみはエネルギーになる。それを使うこともできれば、食い物にされてしまうこともできる。後者に興味はないからね。もう一方を選ぶしかないんだ」
パブリック・イメージ・リミテッドは5月にUK&アイルランド・ツアーを行うことが決定している。また、今年のレコード・ストア・デイには「長く失われていた」『パブリック・イメージ』のUSオルタナティヴ・ミックスがリリースされることが決定している。
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