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レッド・ツェッペリンのドキュメンタリー映画の監督は映画を手掛けるにはジミー・ペイジのテストに合格しなければならなかったと語っている。

レッド・ツェッペリンは待望のドキュメンタリー映画『ビカミング・レッド・ツェッペリン』が2月7日よりアメリカとカナダの劇場で上映されることが決定している。日本での劇場公開に関しては記事執筆時点で明らかになっていない。

監督を務めたバーナード・マクマホンはレッド・ツェッペリンのメンバーにドキュメンタリーの製作に同意してもらうのは簡単なことではないと分かっていたと『ガーディアン』紙に述べている。

「電話をかけても興味がないと言われてもまったくおかしくない状況でした」とバーナード・マクマホンは語っている。「会ってももらえない可能性はどこにでもあったのです」

ジミー・ペイジと会うことを取り付けたバーナード・マクマホンだったが、ジミー・ペイジが登場した姿には驚かされたという。「ウェイトローズ(※イギリスのスーパーマーケット)の袋を抱えていたのです。サンドウィッチと持ってきたのかと思いました」

バーナード・マクマホンはミーティングで絵のみのストーリーボードを使って、ドキュメンタリーのコンセプトについて説明したが、ジミー・ペイジとロバート・プラントの出会いの場面になると、ジミー・ペイジからロバート・プラントが当時在籍していたバンドの名前を訊かれたという。

「ホブストウィードル」とバーナード・マクマホンが答えると、ジミー・ペイジは「正解。続けて」と応じている。

その後、ジミー・ペイジは「スーパーの袋に入った60年代まで遡る昔の日記を見せてくれた」とのことで、「アフタヌーン・ティーの休憩を含め」7時間に及ぶミーティングを経て、ジミー・ペイジは「参加するよ。他のメンバーの参加も取り付けてもらわないといけないけどね」と語ったという。

数日後、バーナード・マクマホンはジミー・ペイジから電話があって「パンボーンに一緒に行ってもらえないか?」という誘いを受けたことも明かしている。パンボーンはレッド・ツェッペリンの歴史において重要な役割を果たした街で、最初のリハーサル・スペースだったジミー・ペイジのボートハウスがあったため、バーナード・マクマホンは脚本/プロデューサーのアリソン・マッガーティと共に誘いに応じることにしたと説明している。

「後々、それがテストだったことが分かったの」とアリソン・マッガーティは語っている。「パンボーンに行かないと言っていたら、映画を作ることはできなかったでしょうね」

最終的にジミー・ペイジ、ロバート・プラント、ジョン・ポール・ジョーンズの全員がドキュメンタリーに参加することに合意し、亡きジョン・ボーナムも修復したラジオ音源の音声で映画には登場している。「彼はナレーターのような役割を果たしています」とバーナード・マクマホンは説明している。「彼のインタヴューは当時収録されたもので、ジミー・ペイジも言っているように、あの時代にいるという意味で主役のようなものなのです」

『ビカミング・レッド・ツェッペリン』は50年間においてレッド・ツェッペリンのメンバーが参加した初めてのドキュメンタリーで、監督のバーナード・マクマホンは「前例なきアクセス」が許可されたという。

「私たちは5年間をかけて大西洋を往復し、屋根裏部屋や地下室を探し回って、未公開の貴重な映像や写真、音源を探し求めてきました」と脚本/プロデューサーのアリソン・マクガーティは語っている。「それぞれのメディアを独自のノウハウでデジタルに変換して、IMAXでは、これらの55年前のクリップや音楽が、昨日ラボから出てきたかのように観たり聴いたりできるのです」

「IMAXとソニー・ピクチャーズ・クラシックスと提携して本作を銀幕で観客やレッド・ツェッペリンのファンにお届けできることに、これ以上ないほどに興奮しています。もちろん、すべての音楽ファン、素晴らしい音楽のある心躍るストーリーを求める人にもおすすめします」

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