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ウーピー・ゴールドバーグはビヨンセのグラミー賞受賞を批判した『フォックス・ニュース』のコメンテーターに反論して、ビヨンセを擁護している。

ビヨンセは今年のグラミー賞でテイラー・スウィフトビリー・アイリッシュ、チャペル・ローン、チャーリーXCX、サブリナ・カーペンターをしのいで、通算8作目のアルバム『カウボーイ・カーター』で最優秀アルバム賞を受賞しており、最優秀カントリー・アルバム賞も受賞している。

この結果を受けて『フォックス・ニュース』の番組に出演した保守系の作家であるレイモンド・アロヨはビヨンセの受賞について「カントリーのリスナーやカントリーのミュージシャンとは何の関係もないバカげた結果」と評している。

レイモンド・アロヨは次のように続けている。「カントリーのアーティストはこの結果に満足していないでしょう。文脈の中で考えてみましょう。ドリー・パートンは10回グラミー賞を受賞していて、フランク・シナトラは11回グラミー賞を受賞していますが、ビヨンセは35回受賞しています。これはその才能に見合うものでしょうか? 私が言っているのはそういうことです」

レイモンド・アロヨはビヨンセの受賞は「全員がすべてのジャンルに投票する」からであり、「レディー・ガガのキャットシッターが最優秀レゲエ・アルバム賞や最優秀カントリー・アルバム賞に投票している」とも発言している。

ABCニュースの番組に出演したウーピー・ゴールドバーグはレイモンド・アロヨに反論して、次のように述べている。「グラミー賞の投票者になるには音楽業界にいなければならないことを御存知でしょうか? だから、キャットシッターは投票などできないのです」

ビヨンセの受賞数について昔の状況を振り返りながら、ウーピー・ゴールドバーグは次のように続けている。「グラミー賞が始まったのは1959年であることを御存知でしょうか? その時は28部門のカテゴリーしかなく、今は94部門あります」

「フランク・シナトラが6部門にノミネートされた年、1位を獲得したアルバムが2枚ありながら、彼が受賞したのはアルバム・ジャケットの1部門だけでした。歌ではなく、アルバム・ジャケットだったのです。いいですか。そんなことがあってはいけません。彼女はやり遂げたのです」

ウーピー・ゴールドバーグは次のように語っている。「白人は彼女のカントリー・アルバムを買わないというような形でカントリー・ミュージックを手放したくないのでしょう。でも、いいですか。みんなの投票なのです。受賞する時もあれば逃す時もあります。それはアカデミー賞も同じです。落ち着いてください」

ビヨンセは今年のグラミー賞で女性の黒人アーティストとして初めて最優秀カントリー・アルバム賞を受賞したアーティストとなっており、これまで何度もノミネートされてきたにもかかわらず、初めて最優秀アルバム賞を受賞している。

また、同じく最優秀カントリー・アルバム賞にノミネートされていたケイシー・マスグレイヴスはビヨンセが受賞したことに対する彼女のリアクションが話題となったが、それを否定する声明を発表している。

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