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ウェスト・ヨークシャーの織物企業であるエイブラハム・ムーン&サンズはビリー・アイリッシュが2025年のグラミー賞で被っていたベースボール・キャップが自分たちの生地で作られていることを知って、「完全な驚きでした」と述べている。

現地時間2月2日にロサンゼルスで開催されたグラミー賞授賞式でビリー・アイリッシュは黄色のスポーツ・ジャージとロサンゼルス・ドジャーズのベースボール・キャップを着用しており、ベースボール・キャップには2つのユニオン・フラッグを交差させたロゴと「Moon」の文字が刺繍されていた。

このロゴはエイブラハム・ムーン&サンズのもので、イギリスに残っている最後の毛織物工場の一つとなっている。1837年創業の同社は世界の一流ファッション・デザイナーやインテリア・デザイナーに提供する生地を生産している。エイブラハム・ムーン&サンズの生地を使った製品のすべてにロゴが入っているわけではないが、ビリー・アイリッシュのドジャーズのベースボール・キャップにはロゴが使用されている。

この事実についてエイブラハム・ムーン&サンズのブランド&プロジェクト・ディレクターであるジョー・マッカンは次のように語っている。「伝統的な生地があのような現代的な形で使われているのを目にするのは素敵なことです」

「話題になっていて、オフィス全体がこのことで盛り上がっています。私たちにとっては完全な驚きでした。ビリー・アイリッシュが着用してくれるなんてファンタスティックなことです」

ジョー・マッカンは次のように続けている。「尊敬しているアーティストや影響力のある人物がこのような場に出てきてくれることは素晴らしいことですし、素敵なサプライズです。私たちのような会社にとってビリーのような影響力のある人物が製品を着用することのパワーは何物にも代えがたいもので、劇的な変化をもたらします」

ジョー・マッカンは経緯について『ガーディアン』紙に次のように語っている。「事前には知りませんでしたが、もちろんすぐに見つけて、『信じられない!』となりました」

ビリー・アイリッシュは第67回グラミー賞で兄のフィニアスと共に7部門にノミネートされていたが、受賞を逃している。しかし、ビリー・アイリッシュはこれまでに31部門にノミネートされており、9つのグラミー賞を受賞している。

ビリー・アイリッシュとフィニアスはグラミー賞授賞式でアルバム『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』より“Birds Of A Feather”を披露している。“Birds Of A Feather”は最優秀楽曲賞にノミネートされていたが、ケンドリック・ラマーの“Not Like Us”が受賞しており、最優秀アルバム賞はビヨンセの『カウボーイ・カーター』が受賞している。

ビリー・アイリッシュの兄であるフィニアスはビリー・アイリッシュがグラミー賞を受賞できなかったことを受けて、「他のアーティストのファンと揉める」ことはないように呼び掛けている。

また、ビリー・アイリッシュはグラミー賞授賞式でドーチーのパフォーマンスに称賛を寄せたアーティストの一人となっている。

ドーチーによるパフォーマンスはグラミー賞授賞式のハイライトの一つとなっており、ジェイ・Zやシザもスタンディング・オヴェーションで迎えており、ビリー・アイリッシュは「オー・マイ・ゴッド!」と口にする様子が中継では映し出されている。

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