グライムスはドナルド・トランプ大統領の就任イベントで元夫のイーロン・マスクがナチス・ドイツのような仕草をしたことについて自身の見解を語っている。
現地時間1月20日にドナルド・トランプ大統領は2期目となるアメリカ大統領に就任している。テスラやスペースXのCEOであるイーロン・マスクはドナルド・トランプ大統領の選挙戦において欠かせない存在で、新政権では政府効率化省のトップに就くこととなっており、就任イベントではドナルド・トランプ大統領がホワイト・ハウスに戻ってくることについての喜びを語っている。「こうしたことを実現させてくれたみなさんには感謝したい」
その後、イーロン・マスクは右手で左胸を叩いて、腕を斜め上に振り上げる仕草を見せている。イーロン・マスクは演壇の後ろにいた観客のほうに振り返って、同じ仕草をもう一度行っている。
これを観た多くの人はアドルフ・ヒトラーへの服従を示すナチスの敬礼と結びつけている。今回、イーロン・マスクと3人の子どもをもうけた元パートナーであるグライムスはソーシャル・メディアでその論争に言及している。
明確な見解を求めるファンに対してカナダ人であるグライムスはオンラインに接続しておらず、就任イベントを観ていなかったためにイーロン・マスクの仕草のことは知らなかったと述べている。「みなさんの懸念には深く敬意を表しますが、今日はオンラインではなくて、今この論争を知ったばかりだから、そんなに気分を害されても、それは不健全なことだと思います。何があったのかも知らないし、急いで見解を出すつもりもありません。私はこの国の国民でもないのです」
その後、グライムスは「状況を精査する」時間が必要で、「国際的なスキャンダルを引き起こすような発言」はしたくないので、すぐに返答するつもりはないとも述べている。しかし、グライムスは彼の行動に対して責任を負う必要はないという姿勢も表明している。「私は彼ではありません。彼がなにかする度に声明を出すつもりもありません。できるのは傷ついた世界に愛を送り返すことだけです」
i’m more than willing so sacrifice my grimes follow and get a tattoo coverup for this btw. i’m hitting a breaking point.
— ༄ؘ * 𝔣 𝔞 𝔢 ✧ 🐉 (@artangelfae) January 20, 2025
数時間後、グライムスはこの件に関する自身のスタンスを明らかにしている。「諸手を挙げてナチズムや過激なオルタナ右翼のことは非難したいと思います。これで解決の手助けになるでしょうか? 朝食を終えたばかりで、飛行機に乗らなければならないところなんですが、自分の手には負えないことだとも感じていて、外交的な面でもどうアプローチしていけばいいか、まだ議論しているところです。でも、懸念があるのであれば、意義ある形で喜んではっきりさせていきたいと思います」
I'm happy to denounce Nazi-ism – and the far alt right. Would that help clear things up? I've just gotten out of breakfast and have to catch a flight, and am still debating how to approach things diplomatically because I feel in over my head. But if there's concern about that,…
— 𝖦𝗋𝗂𝗆𝖾𝗌 ⏳ (@Grimezsz) January 21, 2025
イーロン・マスクは正式にナチズムを否定するコメントは出しておらず、以下の内容のツイートに同意している。「人をナチスと呼ぶのはもうやめないか? 選挙でも通じなかったし、今も有効ではない。うんざりする古いやり方で、もう効果はなくなってしまった。もうショックを受けることもない。狼は何度も鳴きすぎてしまったんだ」イーロン・マスクはこのツイートに対して「まさにその通り」と述べている。
別のツイートでイーロン・マスクは次のように述べている。「率直に言って、もっと有効な汚い手口が必要とされている。『みんな、ヒットラーだ』という攻撃はもううんざりだよ」
イーロン・マスクは過去にもX/ツイッターでナチズムを支持するようなアカウントを隆盛させ、右翼的なミームをシェアして、反ユダヤ主義的な陰謀論を肯定するような投稿を行ったことで批判を受けている。『タイム』誌によれば、反ユダヤ主義的な陰謀論を肯定したことで2023年にXは多くの広告主が流出する事態も起こっている。
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