ボブ・ディランは“Mr. Tambourine Man”の初期草稿の歌詞が50万ドル(約7750万円)で落札されている。
先日アメリカで公開された映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』もあって、ボブ・ディランが盛り上がりを見せる中でカリフォルニア州ビヴァリー・ヒルズにあるジュリアンズ・オークションには2枚の手書きの歌詞が出品されている。
ボブ・ディラン自身の手書きのメモが余白に書かれた“Mr. Tambourine Man”の初期草稿のタイプライターによる歌詞は3ページに及ぶもので、1964年3月にジャーナリストのアル・アロノヴィッツの自宅でタイプされたものと考えられている。ボブ・ディランはアル・アロノヴィッツのタイプライターを使って、夜通し歌詞を書き直していたという。
オークションで初期草稿の歌詞は50万8000ドルの値がつけられており、他にもボブ・ディラン関連の品としては1983年製フェンダー・テレキャスターやボブ・ディランが手掛けてサインの入った1968年の油絵も出品されている。
In March 1964, Bob Dylan wrote and rewrote "Mr. Tambourine Man" at Al Aronowitz's New Jersey home. Aronowitz rescued the crumpled lyrics from his trash—now expected to fetch up to $600,000 at auction. pic.twitter.com/cLTt6UDEIk
— Eric Alper 🎧 (@ThatEricAlper) January 15, 2025
“Mr. Tambourine Man”は1965年発表のアルバム『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』に収録されている。その1ヶ月後、ザ・バーズがカヴァーしたエレクトリック・ヴァージョンの“Mr. Tambourine Man”はアメリカとイギリスで1位を獲得している。
アル・アロノヴィッツは「ゴミ箱は違う始まり方の歌詞が書かれた、くしゃくしゃの紙でいっぱいになっていた」と語っている。「くしゃくしゃになった紙を広げてみたら、クレイジーな跳躍を見せる一節が書かれていて、そんな着地しない跳躍に一人笑いながら、その紙をファイルに入れたんだ」
ティモシー・シャラメがボブ・ディランを演じる映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』は日本では2月28日より公開される。
映画は1960年代初頭のグリニッジ・ヴィレッジのフォーク・シーンでブレイクしたボブ・ディランを描いたもので、アコースティックからエレクトリックに転向した1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルも含まれている。
映画の概要は以下の通り。
『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』
監督:ジェームズ・マンゴールド『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』『フォード vs フェラーリ』
出演:ティモシー・シャラメ、エドワード・ノートン、エル・ファニング、モニカ・バルバロ、
ボイド・ホルブルック、ダン・フォグラー、ノーバート・レオ・バッツ、スクート・マクネイリー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
北米公開:2024年12月
原題:A COMPLETE UNKNOWN
コピーライト:©2024 Searchlight Pictures.
更なる詳細は以下のサイトでご確認ください。
https://www.searchlightpictures.jp/movies/acompleteunknown
広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!
Copyright © 2025 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.