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レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリストであるトム・モレロはロックの殿堂において理解できることについて自身の見解を語っている。

トム・モレロはロックの殿堂入り式典に何度か出席してきており、2014年にキッスが殿堂入りした時に出席したほか、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが殿堂入りした時にも一人で出席している。

今回『ギター・ワールド』誌のインタヴューでトム・モレロはロックの殿堂への見解とギター・ミュージックの現在の有効性について語っている。

「一つ誤解されているなと思うことを言うとすれば、ロックの殿堂はロックンロール・バンドのためだけのものあるべきだということなんだ」とトム・モレロは語っている。「そうじゃないだろ。パブリック・エナミーは楽器を手にしたヘア・メタル・バンドの95%よりもロックンロールだからね」

トム・モレロは殿堂入りを果たすべきアーティストの真の基準について次のように説明している。「スピリットのある音楽、若者のスピリットがあるような音楽だよね。ロックンロールというのは本当に広い意味合いを持つべきなんだ。様々なジャンルを受け入れる余地があるべきだと思うんだ」

トム・モレロは現時点で注力しているのは長年の課題となってきたアイアン・メイデンをロックの殿堂入りさせることだと語っている。「自分にはリストがあるんだ。殿堂入りを果たすべきリストの最後がアイアン・メイデンなんだよ。戦略的にやらないとね。来年はアイアン・メイデンに全力で取り組むよ。メンバーが気にしていないことは分かっている。でも、メンバーのことは関係ないんだ。あそこはアイアン・メイデンがいるべき場所だと思うんだよね」

ロックの殿堂はその審査基準について「リズム&ブルース、カントリー、ゴスペルの衝突から生まれたロックンロールは包括的でありながら常に変化し続ける精神です」と述べている。殿堂入りの目的としては「若者のカルチャーを応援して、その音楽で私たち全員をつなぐアーティストを称える」ものとされている。

従来のギター中心のロック・ミュージック以外で近年に殿堂入りを果たしたアーティストとしてはア・トライブ・コールド・クエストやメアリー・J. ブライジ、ミッシー・エリオットらがいる。

トム・モレロは昨年レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが殿堂入りを果たした日に次のように述べている。「レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのファンから私が学んだ教訓は音楽は世界を変えることができるということです。私たちの音楽に影響を受け、その結果、世界に大きな影響を与えたファンの話を日々耳にしています。主催者、活動家、公選弁護人、教師、チリやフィンランドの大統領はみんなモッシュピットで時間を過ごしてきました」

「プロテスト・ミュージックが適切に鳴らされると、曲の中に新しい世界が出現し、その時代の抑圧者を串刺しにし、私たちに与えられたもの以上のものが人生にはあるかもしれないと示唆する音が聴こえてくるのです。音楽は世界を変えられるのでしょうか? すべての目的は、世界を変えることであり、最小限に言っても事を荒立てることです」

「歴史を通して、進歩的、急進的、あるいは革命的な方法で世界を変えた人々は、今夜観ている人々よりもお金も権力も勇気も知性も創造力もありませんでした。世界を変えたのは、もう十分だと思い、より人道的で平和で公正な国や地球のために立ち上がろうとする、平均的で日常的な普通の人々です。それこそが私が今夜称えたいものなのです」

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