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キッスのジーン・シモンズは「ロックは死んだ」という主張について再び自身の見解を語っている。

ジーン・シモンズは10年以上前からロックの衰退について言及しており、2014年にはレコード会社がロック・アーティストを適切にサポートしていないと非難しており、当時、ミュージシャンやソングライターに向けて「日々の仕事を辞めるな」と語っている。

2021年にはジーン・シモンズは今、人気のあるアーティストも「時代を超える象徴的かつ伝説的なアーティストというわけではない」として、「最近のバンドはグラマーで興奮させてくれる壮大なものを作るのに時間をかけてない」と語っている。

また、ジーン・シモンズは若い世代の音楽ファンにも矛先を向け、ストリーミング・モデルとアーティストへの低い報酬を批判しつつ、「愛するものを殺しているんだ」と語っている。

今回、ジーン・シモンズは『ザック・クン・ショウ』に出演して「ロックは死んだ」という主張について自身の見解を語っている。

「みんな、好きな曲や好きなバンドがあるから、なんで私がそんなことを言うのか、理解できないんだろうね。君も私も他のみんなも、そういう曲やバンドがあるわけだから」とジーン・シモンズは語っている。「でも、私が言っているのは、前にも言ったんだけど、ちょっとゲームをしてみよう。1958年から1988年までの30年間、この時期に何が出てきたかというと、エルヴィス・プレスリーがあり、ザ・ビートルズがあり、ザ・ローリング・ストーンズがあり、ジミ・ヘンドリックスがあり、ピンク・フロイドがあり、ソロ・アーティストだとデヴィッド・ボウイがいた。これらの音楽は永遠に続いていってほしいと思うよね」

「ディスコの世界ではマドンナがいて、ヘヴィなギターではAC/DCや他の連中がいた。エアロスミスもいたし、同時期にモータウンもあった。プリンスもいて、すごく豊かな音楽のメニューだったんだよ。縦横無尽だったんだ。プログレではイエス、ジェネシス、ジェントル・ジャイアントがいて、ヘヴィなほうではレッド・ツェッペリンもいた。1988年から現在までは40年近く35年になるけど、誰が新しいザ・ビートルズなんだい?」

ジーン・シモンズはそのレベルにある最近のバンドとしてニルヴァーナ、パール・ジャム、フー・ファイターズの名前を挙げている。「言いたいのは、通りを歩いてみて、最初に会った20歳に『パール・ジャムのメンバーの名前を言ってみて』と訊いてみてほしいということなんだ。幸運を祈るけど、『名前を言うか、曲名を言ってみて。曲を歌ってみて』と言ってみてくれ。多分、無理だと思うよ」

また、ジーン・シモンズはザ・スミスの再結成の噂について「ギター・プレイヤーを外して、他の人を入れればいい」と語っている。「誰も気にしていないよ。曲を聴きたいだけだ。何度も言っているけど、ジョニー・マーには失礼だが、通りを歩いていて一般の人に『ジョニー・マーって誰?』と尋ねても、誰のことか分からないと思うよ」

先日、ジーン・シモンズはベース・プレイの好みについて触れ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーについて「スラップの音は好きじゃない」とも語っている。

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