アレックス・ヴァン・ヘイレンは新たなインタヴューでエディ・ヴァン・ヘイレンの死について振り返っている。
エディ・ヴァン・ヘイレンは咽頭ガンによる合併症で2020年10月に亡くなっている。享年65歳だった。
今回、ドラマーだった兄のアレックス・ヴァン・ヘイレンはアンダーソン・クーパーのポッドキャストに出演して、エディ・ヴァン・ヘイレンが亡くなった時のことを振り返っている。
「彼が亡くなるなんて誰も思っていなかったんだ」とアレックス・ヴァン・ヘイレンは語っている。「彼はいつもよくなっていたからね。これまで会った人の中でもすごいDNAの持ち主だった。彼は誰よりもドラッグをやったとしても翌日には起きて、パフォーマンスをやっていた。誰も亡くなるなんて思っていなかった。だから、彼が亡くなった時はショックだったんだ」
アレックス・ヴァン・ヘイレンはエディ・ヴァン・ヘイレンが自分の最後を勘づいていたのではないかと訊かれて、次のように答えている。「分かっていなかったと思う。人間だからね。もう1日、もう1日と思うものだ。生き続けようとするけれど、ある日そうではなくなる。最後の最後まで音楽を作り続けていたし、来年は何をやろうか?という話をしていた。でも、彼が下り坂にあるのは明らかだった」
「息を引き取った時に分かったのは何も聞こえなかったということだけだった。目に見えるものもなかった。ベルもなければ、天使もいなかった。止まったんだ。そして、部屋は空っぽになった。それだけだ。新型コロナウイルスとその制限のために、すぐに遺体は運び出された。それで終わりだよ。もう彼に会うことはできない。大きな出来事ばかりの人生は何の出来事もなく終わった。でも、彼は最後まで闘っていたんだ。エディの生涯は諦めなかったものとして考えたい」
アレックス・ヴァン・ヘイレンはエディ・ヴァン・ヘイレンを失ったことの悲しみは今も続いていると語っている。「時に圧倒されたりする。考えれば考えるほど複雑になってしまう。一人で音楽をかけて、彼が弾いているのを聴くと、押さえきれずに泣き出してしまうこともある。でも、人体について知っていることを考えれば、そうするしかないんだけどね。じゃなければスーパーで並んでいる時にも思い出してしまう。それはよくないからね」
先日、アレックス・ヴァン・ヘイレンはエディ・ヴァン・ヘイレンと最後にレコーディングした音源“Unfinished”の6分のフル・ヴァージョンがオンラインで公開されている。
この音源は10月に刊行された回想録『ブラザーズ(原題)』のオーディオブックに収録されたもので、書籍の刊行を前にしてオンラインでは音源が公開されている。
“Unfinished”の音源はこちらから。
広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!
Copyright © 2025 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.