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ショーン・オノ・レノンは新たなインタヴューで母のオノ・ヨーコにジョン・レノンが与え続けている影響について語り、「あの関係からまったく前に進んでいない」と述べている。

BBCラジオ6・ミュージックのインタヴューでショーン・オノ・レノンは1973年発表のアルバム『マインド・ゲームス』の再発について語る中でジョン・レノンについて語っている。

今回の再発をまとめている中で新たに知ったことはあるかと訊かれたショーン・オノ・レノンは次のように答えている。「一つ気付いたのは母の声が入っているテープがあって、コントロール・ルームにいることが分かるんだよね」

「多くの人から『ヨーコはアルバムに参加していないのにブックレットには名前が入っているの?』みたいなことを言われるんだけどさ。あの時期についてはいろんな話があって、いろんな憶測があるのは分かるよ。いわゆる有名な『失われた週末』という別離の最中だったからね。ロサンゼルスではメイ・パンと暮らしていた」

ショーン・オノ・レノンは次のように続けている。「でも、事実としては離れていても話はしていたし、だから破局だとは思っていない。彼の荷物は全部母とのアパートメントにあった。本当に別居していたわけじゃないんだ。それに加えて、父が考えていたのは母のことばかりだったんだ」

「アルバム・ジャケットを観ても、山脈のようなサイズの母のコラージュとなっている。父は背景に溶け込んでいくような小さなサイズになっている。父が人生において母のことをどう見ていたかを明らかに表していると思うよ。母は明らかに巨大な存在だったんだ。アルバム全体が母のことについてなんだ」

「母はスタジオにもいた。それが大きく考えを変えたわけじゃないけど、父が母をどれだけ深く愛していたかを示しているよね」

ショーン・オノ・レノンは現在91歳のオノ・ヨーコが「あの関係からまったく前に進んでいない」と思っているとも語っている。

今回の『マインド・ゲームス』のボックスセットは両親に宛てたラヴレターかと訊かれると、ショーン・オノ・レノンは「そうだね」と答えている。「そう言ったことはないけど、よき息子であろうとした精いっぱいの成果とは言えるかもね」

ショーン・オノ・レノンは『マインド・ゲームス』のアルティメイト・コレクションの制作とクリエイティヴ面を監修しており、オリジナル・アルバムが制作された時期は父と母の両方にとって「恐ろしい時期」だったと述べている。

先日、ショーン・オノ・レノンは父親であるジョン・レノンの死による「空白を埋めるため」に音楽を作り始めたと明かしている。

「父のソロ・キャリアを際立たせていることの一つは、歌詞がどれだけパーソナルかということだと思います。まるで日記のようで、父の音楽に興味を持ってもらうことは私の務めです。それは父に対する務めだけではなくて、世界に対する務めだと思います」

ショーン・オノ・レノンは次のように続けている。「今のような世の中では想像もしてないほど多くのことが忘れられていったりもしています。この音楽がそうなってしまうのはごめんです。この音楽は私にとって非常に大切なものなのです」

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