エレファント6の共同創業者で、オリヴィア・トレマー・コントロールやサーキュレイタリー・システムの結成メンバーであるウィル・カレン・ハートが亡くなった。享年53歳だった。
アップルズ・イン・ステレオのロバート・シュナイダーはフェイスブックでウィル・カレン・ハートが11月29日に自然死で亡くなったことを発表している。オリヴィア・トレマー・コントロールは13年ぶりとなるニューシングル“Garden Of Light”と“The Same Place”を同日にリリースしていた。
「オリヴィア・トレマー・コントロールの新たなリリースがある日でありながら、友人にしてエレファント6の共同創業者であるウィル・カレン・ハートが今朝、突然穏やかに亡くなったことを発表しなければならないことに胸を痛めています。オリヴィア・トレマー・コントロールの2曲がリリースされるハッピーな雰囲気の中でした」
「ウィル・カレン・ハートは実験的/サイケデリック・ポップの天才的ミュージシャンで、毎日いつでも手の届くものにスケッチをしたり、コラージュをしたりする多作な素晴らしいヴィジュアル・アーティストでもありました。彼は生涯を通して4トラックを使い、テープをループさせ、天性の詩人にして、サウンド・コラージュ作家であり、楽器の脱構築者で、10代の頃から才能あふれるポップ・ソングの作曲家でした」
ロバート・シュナイダーはウィル・カレン・ハートについて次のように続けている。「10代から20代前半にかけての相棒にして親友で、ルームメイト、バンドメイトであり、子どもの頃に思いついたアートと音楽のヴィジョンを、今日に至るまで生涯をかけてずっと一緒に追い求めてきました」
「ウィル・カレン・ハートはどこまでもおしゃべりで、愉快で、表現力豊かで、クリエイティヴでした。エネルギーがあり、素敵で、やさしく、熱くて、なのに気楽で、爆発的でもありました」
「ウィル・カレン・ハートは20年近く多発性硬化症を患っており、運動能力、ギターを弾く能力、ツアーをする能力が徐々に低下していきましたが、創作と曲作りを続け、クリエイティヴィティを高く維持したまま暮らしていました。彼は私、バンドメイト、エレファント6やアセンズのコミュニティに限りなく愛されていました」
ロバート・シュナイダーは次のように続けている。「今日はウィル・カレン・ハートにとって勝利の日です。最後の日が勝利で飾られることになりました。ウィル・カレン・ハートの忍耐、誠実さ、病との闘い、そしてビルへの思いと彼らの共通のヴィジョンが実を結んだ日です」
ウィル・カレン・ハートは1971年にジョージア州アセンズで生まれ、ロバート・シュナイダー、ビル・ドス、ジェフ・マンガムといったエレファント6の仲間とルイジアナ州ラスティンで若い頃の日々を送っている。
ウィル・カレン・ハートは1993年にオリヴィア・トレマー・コントロールを結成して、1996年に『ダスク・アット・キュビスト・キャッスル』、1999年に『ブラック・フォーリッジ』という2枚のアルバムをリリースして、2000年に解散している。
多発性硬化症で入院した後、オリヴィア・トレマー・コントロールは2009年に再始動している。2012年にビル・ドスが亡くなった後もバンドは活動を続ける決断をしており、2023年には新曲に取り組んでいることを発表していた。
2000年にオリヴィア・トレマー・コントロールを解散した後、ウィル・カレン・ハートはデレク・アルムステッド、スザンヌ・アリソン、ピーター・アーチック、チャーリー・ジョンストン、ヘザー・マッキントッシュと共にサーキュレイタリー・システムを結成しており、5枚のアルバムをリリースしている。
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