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マイ・ケミカル・ロマンスの元ドラマーであるボブ・ブライヤーが亡くなった。享年44歳だった。

『TMZ』によれば、ボブ・ブライヤーは11月4日に生存が確認されたのを最後に、11月26日にテネシー州の自宅で死亡しているのが発見されている。

死因については明らかにされていないが、当局は音楽機材や武器などの所持品はそのままで、悪質な犯行ではないと断定している。

ボブ・ブライヤーは2004年から長年マイ・ケミカル・ロマンスのドラマーを務め、2010年の脱退まで在籍していた。

1979年にイリノイ州シカゴで生まれたボブ・ブライヤーは幼い頃から学校のマーチング・バンドでドラムを始め、高校卒業後、フロリダ大学でサウンド・エンジニアリングを学んでいる。

ボブ・ブライヤーはザ・ユーズド、スライスといったバンドのサウンド・エンジニアでキャリアを始め、2004年のマイ・ケミカル・ロマンスとのツアーで親交を深め、同年の日本ツアーでは前ドラマーのマット・ペリシエに代わってドラマーを担当している。

セカンド・アルバム『スウィート・リベンジ』のリリース後、そうしたバンドとの関わりの中でボブ・ブライヤーはミュージック・ビデオといったすべてのプロモーション素材に出演している。

ボブ・ブライヤーは2006年に発表された商業的にも評価的にも最も成功を収めた名作『ザ・ブラック・パレード』に参加しており、同作は全米・全英アルバム・チャートで共に2位を記録している。

リリース時、『NME』はグリーン・デイの『アメリカン・イディオット』を引き合いに出しながら、「このアルバムを作った人々について、あなたがこれまで抱いていたあらゆる先入観を覆す作品だ」と評している。

ボブ・ブライヤーは2010年発表の『デンジャー・デイズ』では作曲プロセスにも携わるようになったが、アルバムのリリース後、ほどなくして脱退することとなっている。

ギタリストのフランク・アイイアロは脱退時にバンドのブログで次のように述べている。「4週間前、マイ・ケミカル・ロマンスとボブ・ブライヤーは袂を分かつことになりました。全員にとって痛みを伴う決断で、簡単に下せるものではありませんでした。彼の今後の活躍を祈るとともに、皆さんもそうしてくれることを願っています」

その後、ボブ・ブライヤーはドラマーとしての活動を続けたが、2014年に音楽活動からの引退を発表して、不動産業に携わっている。

ボブ・ブライヤーは犬の保護活動を積極的に行い、2022年にはオリジナルの『ザ・ブラック・パレード』のユニフォームを販売して、その収益は「ハリケーン『イアン』の被害を受けたフロリダ州とサウスカロライナ州の地域で捨てられて保護された動物」のために使われている。

その前にもマイ・ケミカル・ロマンス時代に使ったドラム・キットを売りに出して、テネシー州のウィリアムソン郡動物管理養育センターへの資金を募る活動を行っていた。

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