ショーン・オノ・レノンは父親であるジョン・レノンの死による「空白を埋めるため」に音楽を作り始めたと明かしている。
ジョン・レノンとオノ・ヨーコの下に1975年に生まれたショーン・オノ・レノンは5歳だった1980年にマーク・デヴィッド・チャップマンに銃撃されて、父を亡くしている。
『ピープル』誌の新たなインタヴューでショーン・オノ・レノンはあの事件が与えた影響や音楽がクリエイティヴィティの捌け口となったことについて語っている。
「僕は音楽が得意だったから、音楽をやったわけじゃない。父を亡くして、その空白の埋め方が分からなかったんだ。父の曲を演奏する方法をギターで学ぶことは喪失感を処理する方法で、父との繋がりを感じさせてくれるものだったんだ」
「親を亡くすと、そういうことがモチベーションになる。親を見つけようとするからだよね。音楽を作っているといつだって父親のことをより知れた気分になるんだ」
ショーン・オノ・レノンはいくつかのソロ作をリリースしており、今年は『アスタリズムス』をリリースしている。近年はファット・ホワイト・ファミリー、テンプルズ、ザ・レモン・ツイッグスといったバンドを手掛ける引く手数多のプロデューサーとしても活動している。
ショーン・オノ・レノンは『マインド・ゲームス』アルティメイト・コレクションで第67回グラミー賞に最優秀ボックス/スペシャル限定パッケージ賞にノミネートされている。
「アルバム全体が母親に関するものなんだ」とショーン・オノ・レノンは『マインド・ゲームス』について説明している。「父は『ジョンとヨーコ』は一つの言葉だと世界に宣言した。父はいつも母に心を奪われていたんだと思う。父は母をとても愛していた。その愛は伝説的なもので、アルバムにはその愛が込められていると思う。それを聴くことができるんだ」
ショーン・オノ・レノンは『マインド・ゲームス』の再発時に次のように語っている。「父のソロ・キャリアを際立たせていることの一つは、歌詞がどれだけパーソナルかということだと思います。まるで日記のようで、父の音楽に興味を持ってもらうことは私の務めです。それは父に対する務めだけではなくて、世界に対する務めだと思います」
ショーン・オノ・レノンは次のように続けている。「今のような世の中では想像もしてないほど多くのことが忘れられていったりもしています。この音楽がそうなってしまうのはごめんです。この音楽は私にとって非常に大切なものなのです」
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