イエスのヴォーカリストであるジョン・デイヴィソンは元バンドメイトであるリズ・ストーリーから訴えられたことについて「あからさまな嘘」だと述べている。
リズ・ストーリーは先週、2014年公開の映画『ア・ウィンター・ローズ』に提供した楽曲“Reunion”を“Dare To Know”で盗作していると訴えている。
リズ・ストーリーは90年代にジョン・デイヴィソンと今は亡きテイラー・ホーキンスとバンドを組んでいた時にこのメロディーを思いついたと主張しており、3人はエニワンというバンドの結成メンバーだったと述べている。
ジョン・デイヴィソンはテイラー・ホーキンスとは同じバンドにいたことを認めつつも、エニワンの結成メンバーではないと反論している。代わりに彼らはブラッシュ・メスというバンドに在籍していたが、数年後エニワンになる前に脱退したと述べている。
「若い頃にこのよくあるメロディーを聴いた、ましてやイエスにふさわしいと思ったなんていうのは、まったくもってバカげています」とジョン・デイヴィソンは述べている。
ジョン・デイヴィソンは次のように続けている。「言っておくと、私は“Dare To Know”を書いていません。イエスのアルバムを研究している人なら誰でも知っているように、どの曲にも作曲者のクレジットが正しく表示されるように細心の注意が払われています。『ザ・クエスト』では11曲中6曲に私はクレジットされていますが、彼らの嘘を助長するために間違って指摘されている“ほぼすべての曲”ではありません」
「“Reunion”と呼ばれる楽曲を聴いたこともなければ、『ア・ウィンター・ローズ』というインディ映画も観たことはありません。『ア・ウィンター・ローズ』の2分間のトレイラーをリズ・ストーリーは送ってきましたが、礼儀として彼にお祝いの言葉をかけたが、映画に興味はありませんでした。正直なところ、リズ・ストーリーの最初のリリースがポルノに近いものであったため、リズの“映画”には興味がなかったのです。プレミアの後、『ウィンター・ローズ』が劇場公開されたのかどうかも分かりませんし、間違いなく劇場に足を運んでいません」
ジョン・デイヴィソンはリズ・ストーリーが訴訟を起こしたのは「イエスと仕事をしたかったが、残念ながら叶わなかった」からではないかと示唆している。また、メロディーもオリジナルのものではないとも述べている。
「多くの人が耳にしたことがあると思いますが、この一般的なメロディーはルネサンス時代までさかのぼる伝統音楽に起源を持つ、一般的で予測可能なものです。サンタナの『ブラック・マジック・ウーマン』の冒頭のギター・リフや、1782年のトンマーゾ・ジョルダーニの『カロ・ミオ・ベン』のような伝統的な下降旋律とほとんど同じです。数え上げればきりがありません。簡単に言えば、これは何百もの楽曲に見られる基本的なシーケンスであり、ルスティグ博士の分析に反して、偶然だけで類似性が生じたことを裏付けていると考えています」
リズ・ストーリーの弁護士は依頼人が法廷に立つ日を「楽しみにしている」と述べている。「リズ・ストーリーの説得力のある著作権侵害訴訟に対してイエスが人格攻撃的な攻撃で応じ続けているのは残念なことです。ジョン・デイヴィソンによる長い罵倒には簡単に反証可能な作り話と自白が同居しています」
一方、イエスの元キーボーディストであるリック・ウェイクマンはアメリカで最後のソロ・ツアーを行っており、「終わりにする時が来た」と述べている。
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