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ビョークは絶滅した動物の鳴き声を「再現」する新しいサウンド・エキシビションを行うことを発表している。

この展覧会は11月20日から12月9日までパリのポンピドゥー・センターで開催される。「ナチュラル・マニフェスト」と題された展覧会はAIソフトウェアを使って絶滅した動物の鳴き声を再現し、スポークン・ワードのヴォーカルと融合させた3分40秒の音声作品で構成されている。

この作品はフランス人アーティストのアレフとのコラボレーションで制作され、音響研究機関IRCAMの支援を受け、クロエ・シガノス、デルフィン・ル・ガット、フランスとアイスランドの環境保護活動家たちによってキュレーションされている。

動物の鳴き声を使ったことについてビョークはインスタグラムで次のように述べている。「私たちは自然から遠く離れた工業時代を象徴する建築の中で彼らの存在を共有したかったのです。『キャタピラー』として知られる博物館のエスカレーターの通路で、絶滅の危機に瀕した生き物の生々しい生命力を市民に思い出させたかったのです」

「フロア間を落ち着きなく移動していても動物たちの声のトーンがリスナーにとって音の架け橋になることを期待しています。動物たちのスピリットの中で、環境と感覚的に調和する魔法の中で、それらは私たちの教師になります。動物たちの亡霊が私たちの根源的な充足感を向上させてくれることを思い出させてくれます」

ビョークはアレフと共に後日発表するキャンペーンを行うことも明らかにしている。

ビョークは彼女が朗読するティーザー映像も公開している。「緊急事態です。終末は既に始まっていて、今どう行動するかが重要です。クジャク、ミツバチ、キツネザルの突然変異体の音を開発することで、生物学は新たな方法で再構築されます。微生物は他の生命体と交尾することで、子実体や感覚情報のフィールドで治癒され、適応していきます。生命のウェブは新たな解決策の世界へと広がっていきます」

ビョークは5年間に及ぶ『コーニュコピア』ツアーを記録した書籍も刊行されている。書籍『コーニュコピア:ザ・ブック』は過去5年間に何度も形を変えながらアーティストの境界を打ち破ったツアーを記録したものとなっている。

ビョークは書籍『コーニュコピア:ザ・ブック』について次のように述べている。「このツアーの前に10年間にわたってヴァーチャル・リアリティとアニメーションによるソフトウェアで360度のサウンドを探求して、アプリによる初めてのアルバム『バイオフィリア』を制作し、VRによるアルバム『ヴァルニキュラ』を制作しました。完全没入型体験というアイディアには大きな影響を受けて、アイスランドの灯台で春を過ごす中で、『ユートピア』はサラウンド・スピーカーへと広がっていくことになりました。私の意図は21世紀のヴァーチャル・リアリティで作ったものを19世紀の劇場に持ち込む、ヘッドセットをステージに変えていくことでした」

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