メガデスのフロントマンであるデイヴ・ムステインはメタリカのマネージャーから侮辱の言葉を受けて、間際で手術を取りやめた逸話について語っている。
デイヴ・ムステインはスティーヴ・Oのポッドキャスト『ワイルド・ライド!』に出演して、2010年から2011年にかけてメタリカとメガデスのほか、アンスラックスとスレイヤーも参加した「ビッグ4」ツアーの出来事について語っている。
「『ビッグ4』のツアーでヤンキー・スタジアムでライヴをやる予定になっていたんだけど、首を癒着させる手術を行わなければいけないと言われたんだ」とデイヴ・ムステインは語っている。
「それで手術台に横たわっていたんだけど、うちのマネージャーが『メタリカのマネージャーが腰抜けと言っていたよ。首を癒着させなければいけないから、ライヴはやらないんだろってね』と言ってね」
デイヴ・ムステインは「根性なし呼ばわり」されたことで直前で手術台から身体を起こして、「ステロイドやなんか」を注射して、ライヴに向かったという。「でも、治療に関しては素晴らしい結果になったんだ」
デイヴ・ムステインは何十年にも及ぶヘッドバンギングのために脊柱管狭窄症を患い、2つの椎骨の手術を行うこととなっている。「あと30年はヘッドバンギングをするつもりはないね。もう63歳だし、思うにあと10年、15年やることができたら、いいほうだからね」
デイヴ・ムステインはメタリカのオリジナル・リード・ギタリストだったが、1983年発表のデビュー・アルバム『キル・エム・オール』をレコーディングする直前に泥酔状態での振る舞いにより解雇されている。
先日、デイヴ・ムステインは元マネージメント会社に100万ドル以上を支払うことが決定している。
米『ローリング・ストーン』誌が入手した法廷書類によれば、デイヴ・ムステインはコリー・ブレナンに140万ドル以上を支払うことになるという。コリー・ブレナンの会社である5Bアーティスト・マネージメントはデイヴ・ムステインが「何の理由も告げず、不意に、そして無遠慮に5Bアーティスト・マネージメントを解雇した」と主張していた。解雇されるまで5Bアーティスト・マネージメントは2014年からメガデスのマネージメントを手掛けており、スリップノット、ラム・オブ・ゴッドといったメタル界の大御所も手掛けている。
デイヴ・ムステインは法廷で5Bアーティスト・マネージメントに140万ドルを支払うことで合意したとされており、5Bアーティスト・マネージメントの弁護士であるハワード・キングは米『ローリング・ストーン』誌に対して次のように述べている。「アドバイザーを解雇してきた経歴で知られるデイヴ・ムステインですが、彼の傾いたキャリアを復活させた5Bアーティスト・マネージメントも彼は解雇しました」
「初のグラミー賞をするための活動や2枚のアルバムのヒット、小さなクラブからアリーナやアンフィシアターに会場を戻したことなど、5Bアーティスト・マネージメントが援助した成功を無視して、デイヴ・ムステインは委託料の支払いを拒否して、訴訟を起こさせることになりました。アーティストを訴えることは気が進まなかったものの、デイヴ・ムステインが法廷が下した140万ドルの支払いに合意してくれたことには満足しています」
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