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リアム・ペインは死後初となる楽曲のリリースが発表から2日後に中止されることが明らかになっている。

ワン・ダイレクションのメンバーだったリアム・ペインは10月16日にアルゼンチンのブエノスアイレスにあるカサシュール・パレルモ・ホテルの3階のバルコニーから落下して亡くなっている。享年31歳だった。アルゼンチンの検察当局は死因について多発外傷と内外出血によるもので、頭部の怪我は死に至るほど重傷だったと発表している。

先週、グラミー賞受賞歴のあるプロデューサー/シンガーのサム・パウンズは亡くなる前にリアム・ペインとスタジオに入っていて、ソーシャル・メディアで一緒に取り組んできた楽曲を11月1日にリリースすることを発表している。“Do No Wrong”という楽曲はオリジナル・ヴァージョン、ライヴ・ミックス、アカペラの3つのヴァージョンでリリースされる予定となっていた。

しかし、曲のリリースを喜ぶファンもいたが、リアム・ペインの死からまだ日が浅いと感じた多くのファンから反発を受ける形となっている。

今回、サム・パウンズは曲のリリースを中止することを発表して、「まだその時じゃない」と述べている。

サム・パウンズはインスタグラムで次のように述べている。「今日、“Do No Wrong”のリリースを引き下げて、その自由を家族にゆだねることにした。すべての収益が彼らの選んだチャリティに行くことを願っている。この曲のことは大好きだけれど、まだその時じゃない。私たちは今もリアム・ペインが亡くなったことを悼んでいるし、家族にも穏やかな気持ちで祈りながら悼んでほしい。待ちましょう。愛を、サム・パウンズ」

あるファンはこの発表を受けて次のようにコメントしている。「私たちの懸念に耳を傾け、リリースを止めてくれてありがとう。もちろん、私たちはみんなその曲を聴きたいと思っていますが、彼と彼の家族に対して可能な限り敬意を払った形にしてください」別のファンは次のように続けている。「正直に、こういう形にしてくれて、ありがとう。今は悲しみながら、リアムの家族に敬意を表しなければなりません」

サム・パウンズはリアム・ペインと楽曲を一緒に聴く動画を投稿しており、リアム・ペインが楽曲にクリス・ブラウンに参加してもらいたいと思っていたことも明らかになっている。

先週、リアム・ペインがバルコニーから転落死した際、彼の体内からはピンク・コカインとその他の薬物が検出されたことが明らかになっている。情報筋が『ABCニュース』に語ったところによると、部分的な検死の結果、彼の体内にはコカイン、ベンゾジアゼピン、クラックだけでなく、メタンフェタミン、ケタミン、MDMAなどを含む混合物からなる薬物が検出されている。ブエノスアイレス警察がさらなる証拠を求めてカサシュール・パレルモ・ホテルに家宅捜索を行ったことも報じられている。

リアム・ペインの訃報を受けて、音楽業界では若いアーティストの保護を強化する議論が巻き起こっており、ブルース・スプリングスティーンは音楽業界が「若者に甚大なプレッシャーをかけている」と語っている。シャロン・オズボーンはリアム・ペインに対して音楽業界が「裏切ってしまった」とインスタグラムで述べている。「リアム、胸が痛むわ。私たちはあなたを裏切ってしまった。あなたが必要としていた時、この業界はどこにあったのだろう? 世界で最も厳しい業界の一つに入った時、あなたはまだ子どもだった。あなたの味方は誰かいただろうか? 友人よ、安らかに」

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