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ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館はデヴィッド・ボウイ・センターを併設する新しいビジター・アトラクション、V&Aイースト・ストアハウスを来年オープンすると発表している。

クイーン・エリザベス・オリンピック・パーク内の新しい文化エリアであるイースト・バンクは5月31日より一般公開される予定で、このエリアではグラストンベリー・フェスティバルのアーカイヴ、PJハーヴェイやエルトン・ジョンの衣装、デザイナー・クチュール、ヴィンテージ・シャツ、日本等など、50万点以上の品々が展示される予定で、100以上のキュレーションによるミニ展示も行われる予定となっている。

V&Aイースト・ストアハウスはそれ以降にオープンする予定で、その中のデヴィッド・ボウイ・センターはデヴィッド・ボウイにまつわる品々が90000点以上展示される。

これらの品々は「音楽的な革新者にしてカルチャー的アイコンであり、自己表現と再発明の提唱者であったデヴィッド・ボウイのクリエイティヴな所有物」で、デヴィッド・ボウイ遺産管理団体、ブラヴァトニック家ファウンデーション、ワーナー・ミュージック・グループを通してヴィクトリア・アンド・アルバート博物館が購入したものとなっている。

デヴィッド・ボウイ・センターの目玉はデヴィッド・ボウイの象徴的な衣装の数々や、彼の楽曲の歌詞、そして作家ウィリアム・バロウズを通じて紹介された「カット・アップ」手法の様々な例などとなっている。

2023年2月に第一報が報じられたデヴィッド・ボウイ・センターは3つのゾーンに分けられており、来年の9月13日にオープンする予定となっている。小規模にキュレーションされた展示やオーディオ・ビジュアル・インスタレーションが混在し、来場者が自分でアーカイヴの一面を掘り下げることのできる学習エリアも併設される。

「デヴィッド・ボウイの象徴的な衣装から楽器、メイクの変遷、ステージ・セット、オブリーク・ストラテジーズのカードデッキ、個人的なメモ、文章、歌詞、スケッチ、デザインまで、V&Aイースト・ストアハウスでは来場者がこれまで以上にデヴィッド・ボウイに近づくことができます」とプレス・リリースには記されている。

「デヴィッド・ボウイ・センターの初回展示を作るために学芸員のチームは、ロンドン・レガシー開発公社とクイーン・エリザベス・オリンピック・パークのエレヴェーと・ユース・ヴォイスを通じて、ハックニー、ニューアム、タワーハムレッツ、ウォルサムフォレストの4つのオリンピック地区の18歳から25歳の若者と協議を行ってきました」

デヴィッド・ボウイと交流のあった人物によるゲスト・キュレーターもデヴィッド・ボウイ・センターには登場予定となっている。

ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館のディレクターであるトリストラム・ハント博士は昨年、次のように述べている。「デヴィッド・ボウイは史上最高のミュージシャンにしてパフォーマーの1人です。ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館は彼の素晴らしいアーカイヴの管理者となり、一般公開できることを嬉しく思っています」

「音楽、演劇、映画、ファッション、スタイルにおけるベルリン、東京、ロンドンを経たデヴィッド・ボウイの先鋭的な革新性はデザインやヴィジュアル・カルチャーに影響を与え続けており、ジャネール・モネイからレディー・ガガ、ティルダ・スウィントン、ラフ・シモンズまでクリエイターのインスピレーションとなっています」

同様にデヴィッド・ボウイの遺産管理団体のスポークスパーソンは次のように続けている。「デヴィッド・ボウイの生涯の作品が国立コレクションの一部となることで、デヴィッド・ボウイは他の文化的大家やアート界の天才と並んでふさわしい地位を得ることになります。デヴィッド・ボウイ・センター、ならびにヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の東倉庫で見られる舞台裏はこれまで不可能だった形でデヴィッド・ボウイの作品が公共展示されることを意味します。デヴィッド・ボウイが今後も文化的影響を与え続けるためにもヴィクトリア・アンド・アルバート博物館と密接に取り組めることを喜んでいます」

2018年、回顧展「DAVID BOWIE is」はデジタルコンテンツがARならびにVRのフォーマットでもリリースされている。

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