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ワイト島フェスティバルの創始者の一人であるレイ・フォークは当時と近年のフェスティバルの違いについて語っている。

レイ・フォークはプレス・アソシエーションの取材で25回ほど開催されてきたワイト島フェスティバルについて振り返っている。レイ・フォークは兄弟のロン・フォーク、ビル・フォークと共に1968年にワイト島フェスティバルを始めている。

レイ・フォークは次のように語っている。「ボブ・ディランやジミ・ヘンドリックス、ジョニ・ミッチェルといった人が出ていたフェスティバルだからね。あれはカウンターカルチャーへの巡礼だった。楽曲もアーティストもよりよき世界を作ろうということについて歌っていた」

「そういう意味では非常に政治的だよね。最近のフェスティバルはそうじゃなくて、よりよき世界を作ろうと考える人の巡礼というよりはエンタテインメントだよね」

レイ・フォークは「今のフェスティバルは美しく運営されている」として次のように続けている。「まあ、僕らのフェスティバルもいろんな意味でよく運営したとは思うけど、設備も進め方も大きな組織という意味では今日のフェスティバルのようなものではなかった」

「間違いなく、その点では今のほうが優れているよ。でも、若い人たちが自分たちみたいによりよき世界を求めているわけではないというのは悲しくもあるよね」

UKのフェスティバルは新型コロナウイルスのパンデミックの影響や政府からの支援の少なさもあって苦境に立たされており、今年の夏も40のフェスティバルが中止となっている。

インディペンデント・フェスティバル協会は今年5月の時点で過去5年間で170のフェスティバルがなくなったという調査報告を発表している。

今年のワイト島フェスティバルは6月21日から23日にわたって開催されており、ザ・プロディジー、ペット・ショップ・ボーイズ、グリーン・デイがヘッドライナーを務めている。

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