ニルヴァーナのカート・コバーンは展覧会でその自殺について「un-alived himself(アンアライヴド・ヒムセルフ)」という表現が使われていることが物議を醸している。
カート・コバーンは1994年4月4日に自殺で亡くなっている。享年27歳だった。
シアトルのミュージアム・オブ・ポップカルチャーでは展覧会のキャプションの説明文で「Kurt Cobain un-alived himself at 27」という表現が使われている。その後、説明文ではジミ・ヘンドリックスやジャニス・ジョプリンといった他のアーティストも悲劇的な形で同じ年齢で亡くなったことが説明されている。
別のキャプションでは「un-alive」という言葉の使用について次のように述べられている。「デジタルの時代にはオンライン・コミュニティでメンタルヘルスのようなデリケートなトピックをめぐる議論がされるにあたって、ソーシャル・メディアが影響を与えています」
「一例が『un-alive』という言葉で、自殺や殺人による死を表す言葉としてオンラインで生まれました。ソーシャル・メディアのユーザーはメンタルヘルスや露骨な話題に関連するコンテンツを検閲するアルゴリズムを回避するために、この用語を作り出しました。『un-alive』は特に若者の間で、うつ病、不安、自殺などの問題を取り上げ、建設的な会話を巻き起こしています」
「この展覧会ではゲスト・キュレーターがメンタルヘルスの問題で悲劇的に命を落とした人々への敬意を込めて『un-alive』という言葉を使うことにしました。こうした言葉を認知してもらうことで、有意義な対話を促進して、私たちの社会におけるメンタルヘルスと言葉の複雑さについての意識を高めることを目指しています」
この表現を受けて、ジョージ・オーウェルの小説『1984年』で接頭辞の「un- (アン)」をつけることで語彙を制限した小説内の言語「ニュースピーク」などがオンラインでは言及されている。
There’s a placard next to it that talks about the social context of “unalive” in how people talk about mental health but this is still stupid pic.twitter.com/iKA30ECUW7
— ブランドン (@burandon_sama) August 9, 2024
https://x.com/srogipierd/status/1821890597013090697
先日、ニルヴァーナのクリス・ノヴォゼリックは新バンドであるザ・ボナ・ファイド・バンドでカート・コバーンの故郷でニルヴァーナのデビュー・シングルである“Love Buzz”を演奏している。
新バンドはスクリーミング・トゥリーズのマーク・ピッケレル、ジリアン・レイ、ジェニファー・ジョンソン、ケイシー・ムーアというメンバーで、今年6月にワシントン州アバディーンで開催されたメイク・ミュージック・デイに出演している。
ライヴでは1969年にショッキング・ブルーが発表して、1988年にニルヴァーナがサブ・ポップからのデビュー・シングルとしてカヴァーした“Love Buzz”も演奏されている。
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