ダリル・ホールは元ホール&オーツのメンバーであるジョン・オーツとの確執について「真実」を語っている。
ダリル・ホールは昨年11月にジョン・オーツが合弁会社の株を「不意打ちで」売却しようとしているとして訴訟を起こしており、一方、ジョン・オーツはその主張を「不正確なもの」と述べていた。
今回、米『ビルボード』誌のインタヴューでダリル・ホールは二人の不仲の原因について語っている。「僕とジョンは何十年もクリエイティヴな関係にはないんだ。ジョンと一緒に書いた最後の曲は2000年のもので、他の人も入っていた。あとはツアーばかりで、それは僕にとっても、ジョンにとっても限定的なものだったんだ」
ダリル・ホールは次のように続けている。「真実としては、ある日、ジョンがもうやりたくないと言ったんだ。僕は『分かった』と言ったけれど、問題はジョン・オーツが離散と別れを簡単なものにはしてくれなくて、難しいことがあって、それは今も残っている。そういうことなんだよ」
先月、ジョン・オーツはダリル・ホールとの友人関係について外から見えるほど親密なものではなかったと語っている。
『グッド・モーニング・アメリカ』でジョン・オーツは訴訟以前から2人の仕事上の関係はよそよそしく、ステージで「ヒット曲をなぞる」程度のものだったと語っている。
敵意はなかったが、ジョン・オーツは「お互いに本音で話したことはなかった」と述べている。「過去20年以上にわたって、私たちは個々にライヴ会場に現れ、ステージに上がり、演奏し、そして別々の道を歩んでいた。みんなが想像する空想の関係性のように、緊密ではなかったんだ」
ジョン・オーツはホール&オーツのカタログが「時の試練を乗り越えた」と思っているものの、そこから「前に進んでいる」とも語っている。
「ホール&オーツのカタログやヒット曲、50年のキャリアがダリルが一人でやっていることや僕が一人でやっていることのほとんどに常に勝るという事実を無視することはできないし、それは問題ない。僕もその音楽を誇りに思っているからね」
ジョン・オーツは次のように続けている。「ダリルと僕で一緒に作ったものについては本当に誇りに思っているんだ」
ジョン・オーツはホール&オーツの再結成については米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューで否定している。二人のパートナーシップに公式な終了日はあるのかと尋ねられると、ジョン・オーツは次のように答えている。「ダリルにも同じ質問をしてもらっていい。でも、そうだね。僕の知る限り、僕はもう前に進んでいる。クリエイティヴ面では新しい時期を迎えたように思っているんだ」
ジョン・オーツはダリル・ホールと友人関係を続けることについては「問題ない」として、「素晴らしい人物」だと述べている。「彼は史上最高のソングライターの一人だよ。間違いなく素晴らしいシンガーの一人でもある。彼についてネガティヴなことを言うつもりはないよ」
「でも、僕らは自分の人生に別の戦略があり、ビジネスや私生活についても別の戦略がある。そういうものだし、それでいい。僕らは歳も取ったしね。自分のやりたいことをやる資格があると思うんだ」
ダリル・ホールは13年ぶりとなる9曲を収録したソロ・アルバム『D』を6月21日にリリースしている。
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