ザ・ビートルズはサム・メンデスが手掛ける4本の伝記映画について更なる情報が報じられている。
『ヴォーグ』誌はザ・ビートルズのメンバーを演じる4人の俳優が明らかになったと報じている。ポール・メスカルがポール・マッカートニーを演じることについては5月の時点で報じられていたが、今回『ヴォーグ』誌は『インスナイダー』の報道を引用する形で俳優の名を報じている。
それによれば、ジョン・レノンはハリス・ディッキンソンが、リンゴ・スターはバリー・コーガンが、ジョージ・ハリスンはチャーリー・ロウが演じるという。記事執筆時点でこの映画を配給するソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントは報道について否定も肯定もしていない。
サム・メンデスによるザ・ビートルズの伝記映画については今年2月にメンバーそれぞれの視点で描かれる4本の作品が製作されることが発表されている。伝記映画は「歴史上最も偉大なバンドの物語を語る」ためにそれぞれのバンドメンバーの視点が交錯するものになるという。
このプロジェクトはポール・マッカートニー、リンゴ・スター、ジョン・レノンとジョージ・ハリスンの家族とアップル・コアが劇映画のために音楽を使う権利と生涯を描くことに許可を出した初めてのものとなっている。
ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントが資金面と配給を担当するこのプロジェクトは2027年の公開が予定されている。「公開間近にその詳細が発表される予定ですが、公開日程は革新的で画期的なものになるでしょう」と声明には記されている。
ザ・ビートルズについては1970年公開のドキュメンタリー映画『レット・イット・ビー』が修復されてディズニープラスで先月より配信されている。
マイケル・リンゼイ=ホッグが監督した『レット・イット・ビー』は54年前に初公開され、入手困難となり、かなりのブートレッグが出回ることとなった。映画はロンドンのトゥイッケナム・フィルム・スタジオで1969年1月に行われた通算12作目となる最後のアルバムの作曲とレコーディングを追ったものとなっている。
映画『レット・イット・ビー』の未使用映像を使った2022年のドキュメンタリー『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』と同じように映画監督のピーター・ジャクソンが最先端のデジタル技術を駆使して、55年前のフィルム・リールの映像を鮮明な現代のクオリティに修復している。
プレス・リリースでピーター・ジャクソンは次のように述べている。「マイケル・リンゼイ=ホッグの映画『レット・イット・ビー』が修復されて、数十年間にわたって観られなかった末に、やっと再公開されることに興奮しています」
「『ゲット・バック』のためにマイケル・リンゼイ=ホッグの未公開映像に手を付けることができたのは本当に幸運でした。ずっと『レット・イット・ビー』には完全な『ゲット・バック』のストーリーが必要だと思っていたのです。全3編にわたってマイケル・リンゼイ=ホッグとザ・ビートルズが画期的で斬新なドキュメンタリーを撮影するのを見せることができました。『レット・イット・ビー』はそんなドキュメンタリーなのです。1970年に映画として公開されました。今はそれを一つの壮大なストーリーとして考えていて、50年を経て、ようやく完成しました。2つのプロジェクトはお互いに補完して、高め合っています。『レット・イット・ビー』は『ゲット・バック』のクライマックスです。『ゲット・バック』は『レット・イット・ビー』の失われていた重要な文脈を見せるものです。マイケル・リンゼイ=ホッグは私が『ゲット・バック』を作っている時、常に親切に助けてくれました。オリジナルの映画が自らの言葉を語るべきなのは当然のことです。映像とサウンドは1970年の時よりも遥かによくなっています」
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