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ロックンロールの先駆者として「キング・オブ・トゥワング」と呼ばれたデュアン・エディが亡くなった。享年86歳だった。

BBCの報道によれば、妻のディード・アベイトはデュアン・エディが現地時間4月30日に家族に囲まれながら、ガンのために亡くなったことを発表している。

「デュアン・エディは紛れもない代名詞と言える“トゥワング”サウンドでその世代の世界中のギタリストに影響を与えました。彼はロックンロールにおける最初のギター・ゴッドで、謙虚な素晴らしい人物でした。彼は惜しまれることになるでしょう」と彼の代理人は声明を『ヴァラエティ』誌に寄せている。

デュアン・エディは60年以上に及ぶキャリアを謳歌して、“Rebel Rouser”、『ピーター・ガン』のテーマ曲、“Forty Miles of Bad Road”、“Because They’re Young”といったヒット曲で知られている。

デュアン・エディはアリゾナ州フェニックスに移住した5歳からギターを覚え始め、10代の時にプロデューサーのリー・ヘイゼルウッドと出会い、1957年発表の“Moovin and Groovin”、1958年発表の“Rebel Rouser”で共作している。

キャリアの中でデュアン・エディは彼が生み出した“トゥワング”サウンドで知られるようになり、1986年のインタヴューで“トゥワング”について次のように語っている。「自分にはみんなに認知してもらえる独自のサウンドがあった。そこにすごくこだわったんだ。僕はまったくもってテクニカルなプレイヤーなんかじゃない。自分の最善を出しただけだ。くだらなくはないけど、バカげた名前だよね。でも、これまで35年間そう呼ばれてきた。その意味では思い入れぐらいのものと言えるかもしれないね」

デュアン・エディは歌うことはなかったものの、50年代後半から60年代にエルヴィス・プレスリーのようなアーティストを相手に16曲のトップ40・ヒットを生み出しており、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスンをはじめ、ブルース・スプリングスティーンといったギター・ヒーローに大きな影響を与えたと言われている。

デュアン・エディは1987年に20年ぶりとなるセルフタイトル作をリリースしており、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、ジョン・フォガティー、ジェフ・リン、スティーヴ・クルーパーらが参加していた。その年、デュアン・エディは“Rockestra Theme”でポール・マッカートニーと共演も行っている。

デュアン・エディは1994年にロックの殿堂入りを果たしている。

訃報を受けてミュージシャンからは追悼の声が寄せられており、ミック・フリートウッドは次のように述べている。「昨日、自分のスタジオでデュアン・エディみたいなサウンドのリフが必要だと言っていたんだ。それでグレッチのホワイト・ファルコンを手に取ったんだけどね。多くの人が知る以上の才能を持ったこの控え目な人の訃報を悲しんでいるよ。彼の音楽を聴きながらドラムの叩き方を学んで、そのことを感謝している」

ザ・キンクスのデイヴ・デイヴィスは次のように述べている。「ショックを受けています。デュアン・エディは最も重要な影響を受けた人物の一人でした。彼は多くの点で重要な存在でした」

ナンシー・シナトラは次のように続けている。「デュアン・エディと私は60年近くにわたってゆうじんでした。訃報に胸を痛めています。さようなら、旧友よ。祈っています。クールでいてください」

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