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カニエ・ウェストはイージーとドンダ・アカデミーの従業員から訴訟を申し立てられており、生徒を「檻に入れる」と脅迫していたと言われている。

この訴訟はカニエ・ウェストの元従業員だったトレヴァー・フィリップスによって現地時間4月2日にロサンゼルスで申し立てられている。トレヴァー・フィリップスはイェーという名前で知られるカニエ・ウェストが暴言、身体的暴力の脅迫、自身をヒトラーに例えるなど、数々の激昂による行為に及んだと主張している。

NBCニュース、米『ローリング・ストーン』誌、コンシークエンスといったメディアが取り上げているように、トレヴァー・フィリップスはカニエ・ウェストが生徒たちの頭を坊主にして、檻に閉じ込めてやりたいと言ったとも述べている。カニエ・ウェストが頻繁にヒトラーを賞賛し、ある時は自分自身をナチスの指導者に喩えたともされている。

その他にもイェーはホテルの一室で1対1のミーティング中に自慰行為の動作を真似し、癇癪を起こしている時にトレヴァー・フィリップスを殴ると脅し、スタッフに暴言を吐いたとされている。暴言についてトレヴァー・フィリップスはカニエ・ウェストが「白人従業員よりもかなりひどく」黒人スタッフを扱い、「太っている」ことを理由に解雇すると様々なスタッフに語っていたと述べている。

申し立てではイェーがイージーの銀行口座が凍結された後、労働者への支払いを一時的に遅らせたとも指摘されている。

イェーの代理人とドンダ・アカデミーの弁護士は現時点でコメントを発表していない。

トレヴァー・フィリップスは2022年11月に「垂直統合」によって採用されたが、一連の反ユダヤ主義的発言を理由にアディダスからの提携を解消されたことを受けて、ドンダ・アカデミーに移籍している。彼はイェーに対して法的措置を取った新たな元従業員となっており、アディダスとの提携が解消された後も、ミュージシャンは反ユダヤ的な発言を「繰り返していた」とされている。

カニエ・ウェストはトレヴァー・フィリップスが担当していた庭園について説教をしている時に彼を解雇したとのことで、トレヴァー・フィリップスは病気を抱えていて、娘も弟もドンダに通っていたため、仕事を続けさせてほしいと懇願したという。

「カニエ・ウェストは手を挙げて、トレヴァー・フィリップスの首を指さしながら、『お前の首がイヤなんだ』と叫びました」と訴状には記されている。「カニエ・ウェストは学校を指さして、『お前の娘なんかどうでもいい。そんなことはどうでもいいんだ』と言いました」

訴訟は差別、報復、不当解雇などの主張に対して35,000ドル以上の損害賠償を求めるものとなっている。

トレヴァー・フィリップスが明るみに出した申し立てに対し、代理人はまだ回答していないが、以前、ドンダ・アカデミーに関して「イェーの特殊性を満足させるために作られたディストピア的な施設」と元従業員が表現した時には次のように否定している。

「そのどれもが事実ではなく、疑惑はドンダ・アカデミーの現スタッフと生徒、そして彼らの前向きな経験を証言してくれるその保護者たちに不利益を与えるものです」

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