ポール・マッカートニーは彼の最も有名な曲の一つであるザ・ビートルズの“Yesterday”についてインスピレーションとなった出来事を振り返っている。
今回、言及したのは歌詞に二度登場するブリッジの「I said something wrong, now I long for yesterday(僕は間違えたことを言ってしまった/今は昨日のことを想っている)」という一節となっている。
「振り返ってみて、初めてそのありがたさが分かることってあるよね」とポール・マッカートニーは語っている。「はっきりと覚えているんだけど、母を困らせてしまって、すごくきまりの悪い思いをしたことがあったんだ」
「僕らは地元とは違っていて、母は上流階級っぽく喋っていた。母はアイルランド系で、看護師だった。だから、ストリートよりは上だったんだ。それで、批判されることもあったけど、自分たちの考えていることのほうが上品だと母親はよく言っていた。ちょっとウェールズ系のところもあって、彼女は血縁があって、彼女の叔母であるディリスはウェールズ人だった」
「母が『ポール、彼が出かけるかどうか訊いてきて(アスク)くれない?』というような(上流階級っぽい)口調なのは知っていた」とポール・マッカートニーは続けている。「それで僕は『アースク! アースク! って。アスクだよ、マム』と言った。母は少し狼狽していた。後になって『あんなことを言わなきゃよかった』と思ったのを覚えている。それが心に残っていたんだ。そして、母が亡くなって、『あんなこと……』と思ったんだ」
“Yesterday”は1965年にアルバム『ヘルプ!』に収録される形でリリースされ、2000回以上にわたって他のアーティストによってカヴァーされており、史上最も演奏された曲の一つとなっている。
一方、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントはメンバーそれぞれの視点で描かれるザ・ビートルズの4本の伝記映画を公開することを発表している。
『1917 命をかけた伝令』、『007 スカイフォール』で知られるサム・メンデスが4本すべての監督を担当する。伝記映画は「歴史上最も偉大なバンドの物語を語る」ためにそれぞれのバンドメンバーの視点が交錯するものになるという。
今回のプロジェクトはポール・マッカートニー、リンゴ・スター、ジョン・レノンとジョージ・ハリスンの家族とアップル・コアが劇映画のために音楽を使う権利と生涯を描くことに許可を出した初めてのものとなっている。
ポール・マッカートニーについては50年前になくなってしまった有名なヘフナーのベースが自身の元に戻ってきたことを明かしている。
多くのザ・ビートルズのヒット曲で使われてきた歴史上最も重要なベースとも言われるこのベースは以前は1969年に盗難に遭ったとされていたが、正確には1972年に盗難に遭ったとのことで、この度、先週ポール・マッカートニーの手に戻ってきたことが公式サイトで発表されている。
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