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シネイド・オコナーが亡くなったことが遺族によって発表されている。享年56歳だった。

「大きな悲しみと共に愛するシネイドが亡くなったことを発表します。遺族や友人は打ちひしがれており、この非常に困難な時はプライバシーに御配慮いただければと思います」と遺族は声明を発表している。

シネイド・オコナーは昨年1月に17歳の息子のシェインを自殺で亡くしていた。彼女が最後に行ったソーシャル・メディアへの投稿は亡くなった息子の写真のもので、キャプションには次のように添えられている。「あれから抜け殻の夜の魔物のように行きてきました。彼は最愛の存在で、私の魂の灯りだったのです」

死因については明らかにされていない。

シネイド・マリー・ベルナデット・オコナーとして1966年12月8日にダブリンで生まれた彼女はデビュー・アルバム『ザ・ライオン・アンド・ザ・コブラ』で80年代後半に名声を獲得することになった。

シネイド・オコナーはキャリアを通して10枚のスタジオ・アルバムをリリースしており、プリンスのカヴァーである“Nothing Compares 2 U”は全米シングル・チャートで1位を獲得している。

“Nothing Compares 2 U”は世界各地のチャートでも1位を飾り、グラミー賞の3部門にノミネートされている。ジョン・メイベリーが監督した同曲のミュージック・ビデオも楽曲同様に大きな話題になることになった。

シネイド・オコナーは“Nothing Compares 2 U”でヒットを飛ばした後、プリンスの自宅で暴力的な言い合いになったと『ニューヨーク・タイムズ』紙のインタヴューで語ったことでプリンスと不仲になっている。

シネイド・オコナーは音楽活動でも注目を集めたが、社会活動や挑発的な振る舞いも多くの関心を集めることになった。

最も有名なのは『サタデー・ナイト・ライヴ』でローマ法王の写真を破りながらボブ・マーリーの“War”をカヴァーしたもので、彼女は「人種差別」という言葉を「児童虐待」に差し替えている。パフォーマンスの最後にシネイド・オコナーは「本物の敵と闘え」と語っており、これはカトリック教会での児童虐待への抗議だったと説明している。

このパフォーマンスは多くの批判を呼んでおり、俳優のジョー・ペシは『サタデー・ナイト・ライヴ』のモノローグで彼女を叩くと脅し、マドンナは性虐待者の写真を破って「本物の敵と闘え」と言うパフォーマンスをからかっており、フランク・シナトラは「愚かな女だ」と語っている。

シネイド・オコナーは今年RTÉチョイス・ミュージック・アウォーズでクラシック・アイルランド・アルバム賞を受賞している。

シネイド・オコナーは『蒼い囁き』に贈られたこの賞を「アイルランドの難民コミュニティにおけるすべての人々」に捧げている。「みなさんはアイルランドに歓迎されています。みなさんのことが大好きですし、みなさんの幸せを願っています」

シネイド・オコナーはジェイク・レイノルズ、ロイシン・ウォーターズ、イエシュア・ボナディオという3人の子どもを残している。

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