ザ・コーラルは通算11作目のニュー・アルバム『シー・オブ・ミラーズ』を9月8日にリリースすることを発表している。
60年代イタリアのスパゲッティ・ウエスタンの埃っぽい砂漠の風景に影響を受けたという新作は「シュール」なガンマン映画のサウンドトラックになっているという。
「イタリア製スパゲッティ・ウエスタンのドキュメンタリーを観たんだけど、西部劇をクリエイティヴィティの手段にするという考えが気に入ったんだ」とフロントマンのジェイムズ・スケリーは語っている。「フェリーニが監督したかように非現実的な西部劇を作るためにメディアを使ってみたいと思ったんだ。ジャンルをそういう風に捉えて、自分のしたいように使うという考え方が気に入ったんだよ」
アルバムからはファースト・シングルとなる“Wild Bird”のミュージック・ビデオが公開されている。
プロジェクトには『ピーキー・ブラインダーズ』への出演で知られるキリアン・マーフィ、『時空刑事1973 ライフ・オン・マーズ』への出演で知られるジョン・シムという2人の人気俳優が参加している。
アルバムの最後に収録されている“Oceans Apart”にスポークン・ワードを乗せようと、フランコ・ネロやテレンス・ヒルといったイタリア人俳優に声をかけたが、断られた時に、アルバムのプロデューサーを務めたハイ・ラマズのショーン・オヘイガンからキリアン・マーフィの名前が挙がることになったとジェイムズ・スケリーは説明している。
「ショーンが『知っている人がいるよ。彼の最初の映画で仕事をしたんだけど、いいかもしれない。キリアン・マーフィなんだけどさ』と言われてね。『世界でも最高の俳優の1人じゃないか』と言ったよ。そうしたら、キリアン・マーフィがメールをくれて、『バンドのことは好きだから、手伝うよ』と言ってくれたんだ」
ザ・コーラルは2021年発表の『コーラル・アイランド』のスピンオフとなるアルバム『ホーリー・ジョー』をリリースすることも計画しており、こちらでは“Drifters Prayer”という曲にジョン・シムが参加しているという。
「ジョン・シムのことは少し知っていたんだ。彼はソニーと契約する前のライヴに来てくれていたんだよね。初期に応援してくれた人なんだよ」とジェイムズ・スケリーは語っている。「キーボーディストのニック・パワーがスポークン・ワードを入れるアイディアを思いついて、『誰にやってもらう?』と言ったら、『ジョン・シムにメールを送ってみるよ。やってくれるかもしれない』と彼は言っていてね。それで、快諾して来てくれたんだけど、完璧だったよ」
アルバム『ホーリー・ジョー』はフィジカルのみのリリースとなることも決定している。
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