メタリカのジェイムズ・ヘットフィールドはメンバーの4人が世界で最大のメタリカ・ファンだと語っている。
メタリカは4月14日に2016年の『ハードワイアード…トゥ・セルフディストラクト』以来6年4ヶ月振りとなる通算11作目の最新作『72シーズンズ』をリリースしている。
メタリカはツアー初日となったアムステルダムのヨハン・クライフ・アリーナの公演を前にアップル・ミュージックのゼイン・ロウのインタヴューに答えている。
ツアーでは毎晩、最高のパフォーマンスを期待されるが、そうした期待にどう対処しているのかと訊かれて、ジェイムズ・ヘットフィールドは次のように語っている。「僕たちも同じものを求めているよ。僕らも同じものを求めているんだ。僕らもファンなんだよ。僕らは世界で最大のメタリカ・ファンなんだ」
「僕らは自分のためにもライヴを最高のものにしたいけど、応援してくれる人たち、僕らがファミリーと言う人たちが新型コロナウイルスや人生で抱えているものを振り切って、来てくれるわけだからね。見てもらえば分かるけど、真ん中にも横にもあらゆるところに観客がいるようにデザインされているんだよ。観客こそがライヴの大きな役割を担っているんだ」
ドラマーのラーズ・ウルリッヒは40年以上のキャリアを経て大きな成功を収めたものの、いまだに世間から受け入れられることを求めていると述べている。「これを言うと目を丸くされるんだけど、いまだに受け入れられるように、溶け込めるように、『まだ外を彷徨っているのか』と言われるように追い求めているんだ」
「僕らははみ出し者で、クールな連中のクラブには所属できない権利を剥奪されたミュージシャンなんだよ。『成功しているじゃないか』と言われるけど、40年経っても、外野にいるように感じているんだ」
ギタリストのカーク・ハメットは次のように続けている。「クールな連中のクラブへの招待を待っているんだ。それが感じていることだね。そういう気持ちなんだ」
ジェイムズ・ヘットフィールドが「追い求めているけど、入りたいわけじゃないんだけどね。別にそんなことは望んでない」と補足すると、カーク・ハメットは次のように続けている。「自分に関して言えば、このバンドがクールな連中のクラブなんだ」
先日、ベーシストであるロバート・トゥルヒーヨは残りの人生でメタリカのアルバムを1枚しか聴けないとしたら、どのアルバムを選ぶかについて語っている。
「今は『72シーズンズ』を外すことにするね。それはフェアじゃないからね。今だったら、あのアルバムを選ぶだろうからね」とロバート・トゥルヒーヨは語っている。
「でも、言うとしたら……難しい質問だね。『メタル・マスター』を選ぶかな。『メタル・マスター』にはすべてが詰まっていると思うんだ。インストゥルメンタルもあるし、切れ目なく続く素晴らしい展開もあるし、素晴らしいリフもある。それにメタリカで最も好きな曲の一つが入っているんだ。“Disposable Heroes”なんだけどね。“Battery”も素晴らしい曲だしね。メタリカの好きなところが全部入っているんだ」
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