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エド・シーランは2014年に発表した“Thinking Out Loud”がマーヴィン・ゲイの“Let’s Get It On”を盗作したとされる著作権を巡る裁判に出席して証言を行っている。

『ニューヨーク・タイムズ』紙によれば、マンハッタンの連邦裁判所に姿を現したエド・シーランは自分と共同作曲者のエイミー・ワッジで“Thinking Out Loud”は自分たちだけで作ったと語ったという。「はい、エイミー・ワッジと自分で“Thinking Out Loud”を書いたのです」とエド・シーランは証言して、曲は祖母について書いたものだと説明している。

エド・シーランはマーヴィン・ゲイと“Let’s Get It On”を共作したエド・タウンゼントの遺産管理者から2016年に訴訟を起こされている。エド・シーランは同じ件でエド・タウンゼントの楽曲で3分の1の権利を有するストラクチャード・アセット・セールスからも訴訟を起こされている。

原告側の弁護士であるベン・クランプは冒頭陳述でエド・シーランがコンサートで“Thinking Out Loud”と“Let’s Get It On”をマッシュアップする様子をファンが撮影した動画を流し、「このコンサート映像が供述です」と述べている。

このマッシュアップについて尋ねられたエド・シーランは次のように語っている。「多くのポップ・ソングは大方のポップ・ソングに重ね合わせることができます。ある曲とある曲をマッシュアップしてみたというだけです」エド・シーランは“Let’s Get It On”を映画『オースティン・パワーズ:デラックス』で初めて聴いたことも明かしている。

また、エド・タウンゼントの娘であるキャサリン・グリフィン・タウンゼントも出廷しており、「素晴らしい未来のある素晴らしいアーティスト」だからエド・シーランを訴えなくなかったとして、「著作権をエサにする人間」ではないとも述べている。「私は父が遺したものを守らなければならないのです」

エド・シーランは裁判で再び証言に立つ予定となっている。

昨年もエド・シーランは“Shape Of You”の盗作を巡る裁判を経験しており、最終的に勝訴している。エド・シーランは裁判について次のように語っている。「終わってよかったよ。次に進んで、曲を書くのに戻れるのが嬉しいんだよ。裁判は関係者全員にとって楽しいものじゃないからね。どんな側面でもいい体験なんてなかったから」

エド・シーランは自分と共作者の作品を守るために「正しいと思うことに立ち上がらなければならなかった」と続けており、「お金のためではなく、正直さや気持ちのためなんだよ」と語っている。

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