スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガンはサイド・プロジェクトであるズワンのボックスセットを新たにリリースするつもりであることを明かしている。
ズワンが唯一リリースしたアルバム『メアリー・スター・オブ・ザ・シー』は今年で20周年を迎えているが、これまでストリーミング・サービスでは音源が公開されていない。
米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューでビリー・コーガンはズワンのアルバムを再発するつもりはないかと訊かれて、次のように答えている。「実のところ、まさに今ボックスセットに取り組んでいるところなんだ。65曲の未発表曲があったと思う」
いつリリース予定かと尋ねられると、ビリー・コーガンは次のように語っている。「分からないね。一緒に取り組んでいるサーティー・タイガーという会社と新しいビジネスモデルを立ち上げようとしているところなんだ。(スマッシング・パンプキンズの最新作である)『オータム』は良いお手本だよ。ズワンのプロジェクトも同じ形でリリースできると思う。独立系レコード店とか、そういうところの注文をコントロールできるんだ。そうじゃなければ、自主リリースにしなきゃいけなくて、それは難しいからね」
「ボックスセットに取り組んでいるんだけど、すごく楽しみなんだ。というのも、正直、個人的にはズワンの一番いい音源というのはリリースされてないと思っていてね。あのバンドではアコースティックな側面をやるべきだったんだ。オルタナティヴのポップ・アルバムなんかじゃなくてね。そうすれば、強い作品になっただろうし、不朽の作品になったんじゃないかな」
スマッシング・パンプキンズは昨年9月に三部作となる『オータム:ア・ロック・オペラ・イン・スリー・アクト』をリリースすることを発表している。本作は1995年発表の『メロンコリーそして終りのない悲しみ』、2000年発表の『マシーナ』の続編とされている。
アルバムの第1幕は昨年11月にリリースされ、第2幕は今年2月にリリースされている。第3幕は4月21日にリリース予定だったが、5月5日に延期されている。第3幕からのファースト・シングル“Spellbinding”は3月に公開されている。
「ゲームをするつもりはない。自分たちは偉大なバンドの一つだと信じている。僕らには言うべき独自のことがある確信から始まるんだ」とビリー・コーガンは語っている。
「それは1988年に50人の前でやっている時から感じていた。なぜかは分からない。それがこのバンドにあったもので、今もそれが続いている。現時点で威勢のいい勝利の感覚はない。ただ、『これがこだわるべき物語だったんだ』という感じでね。僕らはそこから離れてしまっていた。誰も僕らのゲームを取り上げることはできない。自分の得意なことに戻ってきたんだよ」
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