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エド・シーランは新作『-(サブトラクト)』の大きなインスピレーションとなったことについて語っている。

エド・シーランは3月27日にイヴェンタム・アポロでやった公演で観客に向けて妻の病気のおかげで既に深かった絆が「不滅」のものになったと語っている。新作『-(サブトラクト)』において妻の病気は複数の曲で題材となっている。

妻のチェリー・シーボーンは第二子を妊娠中に腫瘍と診断されている。エド・シーランは新作に収録される“No Strings”という曲がこの試練と父からもらった結婚に関するアドバイスから生まれたと語っている。

「結婚する時に父に言われたんだ。『死や現実の病気があるまで真の愛や結婚がどういうものかは分からないだろう』ってね。彼がそう言ったのは父が母と結婚した時にそういうことがあったからだ。家族には本当に悲しいことが起こり、病気によって乗り越えなければならない悲しみが生まれることになった」

現在、チェリー・シーボーンは病気から完治している。エド・シーランは妻に常に「本当の親密さ」を感じていたが、病気のおかげで「不滅の絆」が生まれたと語っている。

「父はそのおかげで二人が結びついて、不滅の絆が生まれることになったと言っていた。もう結婚してから5年ぐらいが経つけど、ずっと本当の親密さを感じてきたんだ。ただ、昨年のことがあって不滅の絆が生まれた。その前から結婚や出産でそうしたことを感じるべきなんだろうけど、今は『2022年を乗り越えられたから、何でも乗り越えられる』と感じているんだよ」

エド・シーランは“Spark”という曲も初披露しており、トラウマから「前に進む」ことがテーマとなっていると語っている。

「映画なんかで失恋した時に全部を火で燃やして、『新しい夜明けだ』というシーンがあるけど、あれって健全なことだと思うんだ。前に進んで、『あれは過去で、今はこれだ』というね。この曲のコーラスの歌詞は『火を焚いて、前の暮らしに火をつけて、素晴らしいものにする元の火種が残ることを願いながら、前に進んでいく』というものなんだ」

5月5日にリリースされるニュー・アルバム『-(サブトラクト)』は「10年に及ぶ演算子時代の最後」となる作品で、ザ・ナショナルのアーロン・デスナーをプロデューサーに迎えて、「恐怖と鬱、不安のスパイラル」に向き合っていると評されている。

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