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プッシー・ライオットのメンバーであるナディア・トロコンニコワはロシア当局の「最重要指名手配犯」のリストに掲載されたと報じられている。

AP通信によれば、ウラジーミル・プーチン政権に対する扇動的な抗議活動で母国ロシアで長く物議を醸してきたプッシー・ライオットの結成メンバーであるナディア・トロコンニコワは3月29日にロシア内務省の犯罪対象者のデータベースに初めて掲載されたという。この事実はナディア・トロコンニコワが共同創業者である報道機関『メディアゾナ』によって明らかにされている。

データベースにはナディア・トロコンニコワが「犯罪容疑」のために掲載されているとのことだが、犯罪の具体的な詳細は開示されていない。ナディア・トロコンニコワは2012年にモスクワの救世主ハリストス大聖堂でパフォーマンスを行ったことで、「宗教的憎悪を動機とするフーリガン行為」で逮捕され、1年以上収監されている。

ナディア・トロコンニコワは2014年にソチでもマリア・アリョーヒナと共にホテルでの窃盗容疑でロシア警察に逮捕されており、後に無罪で釈放されている。ナディア・トロコンニコワはその後ロシアから離れており、2021年にはロシア司法省が認定する「外国人工作員」のリストに掲載されている。

AP通信によれば、ナディア・トロコンニコワが「最重要指名手配犯」のリストに掲載されたのは、ロシアの人権派弁護士であるパヴェル・チコフが指摘する通り、「宗教的信仰者の感情を傷つけた」とする新たな罪状が原因となっている可能性もあるという。プッシー・ライオットによるパフォーマンスの後、そうした行為は刑法で罰せられる対象となっている。

プッシー・ライオットは今年1月に独立したシングル“Putin’s Ashes”をリリースしている。これは昨年12月にリリースされた“Mama, Don’t Watch TV”に続くもので、ウクライナに対する戦争犯罪でウラジーミル・プーチン大統領が訴追されることを求めるものとなっている。

プッシー・ライオットのメンバーであるマリヤ・アリョーヒナも2022年にロシア当局との対立から国外に脱出している。2021年1月、マリヤ・アリョーヒナはソーシャル・メディアで抗議することを求めるデモに参加したとして2日間拘留されている。

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