70年代にエリック・クラプトンやジョージ・ハリスンのセッション・ドラマーを務めたジム・ゴードンが亡くなった。享年77歳だった。
訃報は『ロサンゼルス・タイムズ』紙を通してパブリシストのボブ・マルリスによって発表されている。声明によれば、ジム・ゴードンは「長い収監生活と生涯にわたる精神疾患との闘いの末に」カリフォルニア州の医療刑務所にて自然死で亡くなったという。
ジム・ゴードンは1983年6月に母親のオサ・マリー・ゴードンを殺害した罪で有罪判決を受けており、その後、統合失調症と診断されている。1994年の『ワシントン・ポスト』紙の記事によれば、ジム・ゴードンは72歳のオサ・マリー・ゴードンをハンマーで殴打して、肉切り包丁で刺殺している。彼は16年以上の禁固刑と宣告され、1984年から収監されている。その後、何度も仮釈放の申請を行ったが、否決されてきた。
実刑が下される前、ジム・ゴードンはエリック・クラプトンと“Layla”を共作したことで知られている。ジム・ゴードンとエリック・クラプトンもメンバーだった短命のスーパーグループ、デレク・アンド・ザ・ドミノスでリリースされた“Layla”は、当時ジョージ・ハリスンの妻だったパティ・ボイドにエリック・クラプトンが抱いた恋愛感情を描いたものとなっている。ジム・ゴードンは1970年に発表されたジョージ・ハリスンのアルバム『オール・シングス・マスト・パス』にもドラムで参加している。
ジム・ゴードンはキャリアを通して精神疾患を抱えており、元交際相手であるリタ・クーリッジはレオン・ラッセルの伝記で1970年のジョー・コッカーとのツアー中にジム・ゴードンに殴られて「床から浮いて廊下の反対側の壁に叩きつけられた」と述べている。
本名をジェイムス・ベック・ゴードンというジム・ゴードンはキャリアの中でジョン・レノン、アリス・クーパー、スティーリー・ダン、ジョニー・リヴァース、エヴァリー・ブラザーズ、フランク・ザッパ、レオン・ラッセル、トラフィック、ゴードン・ライトフット、シールズ&クロフツ、ジャクソン・ブラウンともレコーディングを行っている。
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