メタリカのドラマーであるラーズ・ウルリッヒは2011年に発表されたルー・リードとのコラボレーション・アルバム『ルル』に対する反響は「無知」のせいだと述べている。
このアルバムはリリース後、賛否両論を呼んでおり、メタリカのキャリアでも最も評価の分かれるアルバムの一つとなっている。ルー・リードはかつてあまりに不人気だったため、メタリカのファンから銃撃すると脅迫されたことがあるとも述べている。
ラーズ・ウルリッヒは以前、ルー・リードと仕事をした体験についてポジティヴなものとして振り返り、アルバムについて「何一つ変えないだろう」と断言している。
ラーズ・ウルリッヒは3月14日に刊行されたルー・リードにまつわる書籍『ジ・アート・オブ・ザ・ストレート・ライン:太極拳』で「『ルル』の一体何がああいう反響を呼ぶことになったのだろう?」と問いかけている。
ラーズ・ウルリッヒは次のように続けている。「皆目見当がつかないよ。でも、何年も経って、ものすごくいい形で歳を重ねているよね。ものすごく今のサウンドになっているんだ。だから、ああいう反響は無知のせいとしか思えないよ」
ラーズ・ウルリッヒはアルバムについて「自分たちのファンにはもっと頻繁に訪れてほしい場所に連れていってくれた」と述べている。
「外の世界で起きていること、混乱した状況を考えると、今のほうがリリースするにはいい時期だったかもしれない。分からないけど、自分としてはすごく誇りに思っているアルバムなんだ。ジェイムズ・ヘットフィールドと僕は曲の断片を通してどうするか考えていくんだけど、ルー・リードは遠くから見てきて、『それだ! もう次のテイクはやらないぞ!』なんて言ってくるんだ。普段とは勝手が違ったけど、それは全体として本当に美しくて素晴らしい体験だった」
メタリカは2016年発表の『ハードワイアード…トゥ・セルフディストラクト』に続く新作『72シーズンズ』を4月14日にリリースすることが決定している。アルバムからはこれまでに“Lux Æterna”、“Screaming Suicide”、“If Darkness Had A Son”が公開されている。
また、メタリカはヴァージニア州にあるアナログ盤プレス工場の筆頭株主となって買収している。ヴァージニア州アレクサンドラにあるファーネス・レコード・プレッシングは12台のフェニックス・アルファと2台のファインビルトを擁するアメリカ最大のアナログ盤プレス工場の一つとなっている。
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