ディープ・パープルのメンバーは名曲“Smoke on the Water”のレコーディング中にスイスの警察といざこざがあったことについて語っている。
『クラシック・ロック・マガジン』誌のインタヴューで結成メンバーであるドラマーのイアン・ペイスはスイスで“Smoke on the Water”のジャムを行っていたが、地元警察と「敵対的」な関係に陥ったと語っている。
1971年、フランク・ザッパのファンが信号拳銃で火をつけて、モントルー・カジノが焼け落ちたため、ディープ・パープルは移動式ユニットでジャム・セッションを行っていた。その際、スイスの警察は「とんでもない騒音」を起こしたとして、移動式ユニットのドアをノックしてきたという。
イアン・ペイスは次のように語っている。「防音設備もなく、夜にレコーディングを行っていたから、とんでもない騒音だったんだよ」
結成メンバーであるギタリストのリッチー・ブラックモアは次のように続けている。「あそこで“Smoke on the Water”をやっていたんだ。あのリフは咄嗟に作ったんだよ。イアン・ペイスと一緒に作って、ロジャー・グローヴァーもそこに加わることになったんだ」
「移動式ユニットの外で、やったテイクを聴き返していたら、ドアを叩く音が聞こえたんだ。それは地元の警察で、うるさいということで、すべてを止めさせようとしてきた。全部を終わらせようとしているのが分かったから、エンジニアだったマーティン・バーチに『テイクがあるなら聴いてみよう』と言ったんだ。警察は外でドアを叩いていて、銃を手に取ろうとしていた。かなり敵対的だったね」
バンド側はテイクをちゃんとレコーディングして終わらせるまで、ドアに鍵をかけて警察をかわさなければならなかったという。
ディープ・パープルは昨年7月、スティーヴ・モーズが進行性のガンを患う妻のジャニーンを看病するために正式にバンドを脱退することを発表している。スティーヴ・モーズは昨年3月に一時的にライヴから外れることを発表していた。「現時点で非常に多くの合併症の可能性と未知数のことがあり、私たちの生活に残された時間がどれだけであれ、私は彼女のそばにいなければならないのです」
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