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グラハム・ナッシュはデヴィッド・クロスビーの訃報を受けて、追悼の意を表明している。

ザ・バーズを脱退した後、デヴィッド・クロスビーはバッファロー・スプリングフィールドのスティーヴン・スティルスとホリーズのグラハム・ナッシュと共にクロスビー、スティルス&ナッシュを結成している。3人はセルフ・タイトルのデビュー・アルバムをリリースして、1969年のグラミー賞では最優秀新人賞を受賞している。2度目のライヴが1969年のウッドストック・フェスティバルで、後にバンド名に名前が加わることになるニール・ヤングとも度々共演を果たしていた。

グラハム・ナッシュはインスタグラムに2人のギター・ケースが並んだ写真を投稿して、長文を寄せている。「友人であるデヴィッド・クロスビーが亡くなったことを知って、深く心からの悲しみに包まれています。私たちの関係が時に不安定なものだったことに注目しがちなのは分かりますが、何よりも大切なのは一緒に作った音楽の純粋な喜び、僕たちが共に発見したサウンド、長年にわたって共有してきた深い友情です」

彼は次のように続けている。「デヴィッドは人生でも音楽でも大胆不敵でした。彼はその純粋な人柄や才能の面において世界に途轍もない喪失感を残すことになりました。彼はその美しい音楽を通して気持ち、情熱、自身の考えを語り、すごい遺産を残しました。それが最も重要なことです。奥様のジャン、息子のジャンゴ、彼が触れた世界の人々にお悔やみを申し上げます」

デヴィッド・クロスビーの妻は声明を出して、訃報を発表している。「大きな悲しみと共に長い闘病の末に愛されたデヴィッド・クロスビーが亡くなりました」

「彼は妻やソウルメイトであるヤンと息子のジャンゴにやさしく囲まれていました。彼はもう私たちと共にいませんが、彼の人間性とやさしい気持ちは私たちを導き、刺激を与え続けるでしょう。彼の栄光はその伝説的な音楽を通して生き続けるでしょう」

妻は次のように続けている。「デヴィッドを知る人々や彼の触れた人々に平穏と愛とハーモニーを。私たちは彼のことを心から惜しむことになるでしょう。今は悲しんで、深い喪失に向き合おうとしているところなので、プライバシーには御配慮いただければと思います。みなさんの愛と祈りに感謝します」

クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング名義も含めて、クロスビー、スティルス&ナッシュは1970年発表の『デジャ・ヴ』や最後のアルバムとなった1999年発表の『ルッキング・フォワード』など、8枚のアルバムをリリースしている。

それ以外でもデヴィッド・クロスビーとグラハム・ナッシュはコラボレーションを行っており、1972年にアルバム『グラハム・ナッシュ/デヴィッド・クロスビー』をリリースしており、その後も2人でアルバムをリリースしている。

デヴィッド・クロスビーとグラハム・ナッシュはスティーヴン・スティルスやニール・ヤングの作品を含め70年代にハーモニー・ヴォーカリストとしても活動し、ジョニ・ミッチェルの“Free Man in Paris”、ジェイムス・テイラーの“Mexico”、ジャクソン・ブラウンの“The Pretender”にも参加している。

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