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ピンク・フロイドはチャリティ・シングル“Hey Hey Rise Up”でロシアとウクライナの紛争で犠牲になった人々への人道的支援に50万ポンド(約8000万円)を寄付したことを報告している。

“Hey, Hey, Rise Up”はピンク・フロイドにとって28年ぶりの新曲となっている。ウクライナ人の家族がいるデヴィッド・ギルモアは新曲のリリース前から戦争反対の姿勢を表明していたが、その数週間後に“Hey, Hey, Rise Up”をリリースしている。

デヴィッド・ギルモアは新曲のリリース時に次のように述べている。「世界の超大国のひとつが平和な民主主義の独立国家を侵攻しその人民を殺しているという卑劣な行為に、僕たちもたくさんの人々と同じように憤りと苛立ちを感じてきた」

彼は次のように続けている。「幅広く支持されて注目を集めることを願っている。人道的なチャリティのため資金を集め、士気を高めたい。僕たちはこのような形でウクライナへの支持を表明したいんだ。そして、そうすることによって、超大国がウクライナのような民主主義の独立国家を侵攻するのは間違っていると世界の大半の人々が思っているということを示したい」

現地時間12月24日にピンク・フロイドは寄付額が50万ポンドに達したことを発表している。このうち45万ポンドがシングルの売上とストリーミング収入によるもので、残りの5万ポンドはデヴィッド・ギルモアとニック・メイソンが寄付している。

この寄付は5つの人道支援団体、ホスピタラーズ、ハルキウ&プシェムィシル・プロジェクト、ヴォストークSOS、キーウ・ヴォランティア、Livyj Berehに分配される。

ピンク・フロイドは人道支援団体へのリンクも公開しており、独自の慈善活動を行うようファンに促している。「この冬、何が他にできるか考えてみて欲しい。こうしたチャリティ団体に直接貢献できると思ってくれたら嬉しいよ」

一方、ロジャー・ウォーターズはロシアのウラジミール・プーチン大統領に宛てた公開書簡を発表して、ロシアとウクライナの紛争を終わらせるために停戦と外交的解決の方法をとるように求めている。

ロジャー・ウォーターズは先日ウクライナのオレーナ・ゼレンシカ大統領夫人への公開書簡を発表したことで、なぜ紛争の一方側だけに言及するのかというコメントを読んでウラジミール・プーチン大統領への公開書簡を書く気持ちになったことを明かしている。

ロジャー・ウォーターズはロシアがウクライナに侵攻した今年2月以降、「小さな影響力ではあるもののウクライナとロシア連邦の両方の安全保障上のニーズに対応する停戦と外交的解決を促そうとしてきました」と述べている。

ウラジミール・プーチン大統領に直接向けて、ロジャー・ウォーターズは次のように述べている。「この戦争を終わらせたくはないのですか? もしあなたが『ぜひ、そうしたい』といえば、事態は一気に楽なものになります。『ロシア連邦がクリミア半島、ドネツク、ルバンスクで暮らすロシア語を話す人たちの安全以上の領土的な興味はない』と言ってくれれば、それも手助けになるでしょう」

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